猫といえば、飼い主に忠実な犬と比べて、どこか自由気ままで甘えてくる姿が何よりもかわいらしいですよね。インターネットでも猫の話題は人気ですが、実際に飼ってみると仕事の邪魔を執拗(しつよう)にしてきたり、部屋の壁紙をバリバリと剥がしたり、しつけに四苦八苦している飼い主さんも多いと思います。
人間の言葉が理解できないとはいえ「猫と会話してイタズラを注意できたらどんなに楽か!」と思うときもあるはず。
そこで今回は猫と会話できるiOSアプリ「TocTocCat」を使って、猫との会話を試みてみました。
今回紹介するイタズラ猫は筆者宅の「スー君」(4歳・オス)。いつもイタズラばかりで、仕事の邪魔はもちろん「紙袋に入ると出てこない(袋から追い出そうとすると猛烈に抵抗)」「自分の陣地を決めたらそこから意地でも動かない」など、極悪非道なふるまいが目立ちます。
どこの猫飼い家庭でも同じ現象かもしれませんが、もうちょっとお利口さん猫になってくれたら……。
猫と会話できるiOSアプリ「TocTocCat」はApp Storeから無料でダウンロードできます。性格の違う4匹の猫の声が収録されており、合計85個のトークから選択できます。シーンによって使い分けできる点が特徴です。
テーブルの足を越えて、部屋の奥に行ってしまったスー君。20分以上の籠城です。
スー君、動画のように呼びかけても全く聞く耳持ちません。ここでiPhoneアプリ「TocTocCat」を起動しましょう。
今回はイタズラをしているので「悪い猫」に呼びかけるための言葉を選択します。
今回は「最後の警告だよ」を選択しました。さて、この1回で効くのでしょうか? 画面の猫をタッチして実際に収録された猫の声を鳴らしてみます。
テーブルの下から出てきました!
最初はウロウロと周囲を見回すスー君。二度目の再生でピタッと動きを止めたのが分かります。「え?もしかして僕叱られてる……?」そんな顔をしています。「TocTocCat」の効果でしょうか。この後、おとなしくなったスー君はいつも寝ている椅子の上へと帰りました。ナイス!
今回はしつけも兼ねて「悪い猫」の収録音声を使いましたが、甘えてほしいときや褒めてあげたいときは「女の子猫」の音声を使うと良いでしょう。「愛してる」や「抱いてくれる?」など甘い鳴き声も詰まっていますよ。
いい機会なので、アプリを使ってスー君に日頃の愛情を伝えてみることにします。さて、愛情は伝わるのでしょうか?
「愛してる」を選択して、会話を試みてみます。反応は……
ちょっとは反応してくれた(?)みたいですが、最終的に飼い主を通り越して台所の奥へ……。
あまり愛という言葉に興味がないようです。こんなに愛しているのに……。無念。
次に朝ごはんを食べた直後のスー君に「朝ごはん食べた?」とアプリで聞いてみます。さて、どんな反応を示してくれるのでしょうか。
なんと、飼い主のほうへやってきてリアクションを示してくれています! 「朝ごはんは食べたよー」と返事をしてくれているようにも見えます。飼い主の臭いをかいでくんくんしている様子を見ると、おかわりが欲しいのかもしれません。これは、ちゃんと“会話”ができているのかも……(?)
気まぐれな性格といわれる猫ですが、飼い主の行動に対して何か反応を示してくれたら本当にうれしいですよね。
行儀が悪いからといって、「悪い猫」ばかり使うとストレスになってしまう可能性もあります。音量に気を付けつつ、たまには褒めてあげるなど、適切な言葉を選んで使いましょう。
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