コラム
» 2016年07月04日 06時00分 公開

“先生”は8歳年下? アプリ「メルカリ アッテ」でアラサー女子が大学生に会ってみた (2/2)

[鈴木美雪,ITmedia]
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実際の英語の授業

実際に使ったテキスト(Jリサーチ出版/「TOEIC TEST 全パート まるごとスピードマスター」)

 最初は、MARCH君と「大学では何を勉強しているんですか?」など軽く雑談。MARCH君は4月に上京したばかりで、高校のときの勉強法や普段やっているアルバイトのことを教えてもらった。

 フリードリンク付きで英語の授業が始まるのだが、授業を始める前にMARCH君は大学の学生証を見せてくれた。筆者は疑うことをこれっぽっちも知らなかったが、こういう学生証などをあらかじめ相手に見せてくれると安心できる面はある。MARCH君は過去に家庭教師の経験もしているので、こういう場でのやりとりは心得ているのだろう。当日のルールやマナーも、アッテでは出品者側に全て任されている。

 授業は、英語レベルの確認→文法問題→模試演習のような形で1時間教えてもらった。筆者が単語帳を出して「こういう参考書で勉強してます」と言ったらMARCH君に「問題を解きながらやったほうがいいですよ」とアドバイスをいただく。「問題進めながら単語も覚えていけるので、問題をこなしましょう」と、模試問題を教えてもらいながらやった。MARCH君の発音がもう日本人じゃない(ネイティブな英語)ことにも驚いたが、教え方もうまかった。

 筆者は自身の単語力のなさに絶望していたので、単語の暗記と文法学習だけで、模試問題には手を出していなかった。人にもよるが、この勉強法はあまり効率がよくないようで、このMARCH君の英語の授業をきっかけにどんどん問題を解いていくスタイルに変更することにした。

MARCH君がアッテを使っている理由

顔出しはNGだが「首から下ならOK」と写真を撮らせてくれた(ありがとうございます!)

 授業が終わって、MARCH君が少しだけ取材に応えてくれることになった。話を聞いたところ、MARCH君はもともとメルカリ本体のユーザーで、メルカリ内に出されていた広告(アッテに登録するとメルカリのポイントがプレゼントされるというもの)を経由してアッテに登録したという。

 「もともとはずっとメルカリを使っていました。DJセットやドローンなど、秋葉原まで見に行かないと買えないものもメルカリで売っているので、よく使っています。あと、大学進学と同時に上京して、アルバイトしないと金銭的に余裕がないので、家具などはアッテを通じてもらいましたね」(MARCH君)

 コンビニのアルバイトと掛け持ちしながら、アッテなどを使い家庭教師をしているMARCH君。一人暮らしのため「お金がない」と「自炊が面倒くさい」が悩みだそうで、ダンスやアニメ観賞、ドローン活用という多彩な趣味をお持ちでした。

 音楽好きということもあり、メルカリでは「DJセット」を購入するなど、メルカリでもアクティブに取引しているとのこと。

MARCH君がメルカリで落札したDJセット(ちなみに1000円らしい)
MARCH君がメルカリで落札したドローン(ちなみに1万円らしい)

筆者が感じた「アッテ」の魅力と課題

 使ってみて分かったのは、アッテは利用者にあらゆる判断を任せているということだ。今回英語を教えてくれたMARCH君は、英語を教えてくれた当日に、身分証で自分のことを証明してくれたり、前もってプロフィールに詳細を書き込んだりしてくれていたが、会うときのマナーは利用者同士に任されている。

 今回のように良い人に当たればアッテで取引をしても後悔はないが、満足しなかったときのアフターケアなどは用意されていないため、勉強を教えてもらう際に学習効果や授業精度に保険をかけておきたいような人にはあまり向かないように思った。

 また、金銭や物品の受取方法は“手渡し”だけなので「実際にアプリを通して会う恐怖心」は人によって差があるように感じた。地域コミュニティーアプリとはいえ、地元の人と購入のやりとりをするのは、自宅が相手に知られたり、意図せぬ形で個人情報が使われてしまうこともあるかもしれない。ネットを介して直接会うことに嫌悪感や恐怖心が強い人は、一歩ひいてしまうのではないだろうか。このあたりは、運営側に今後のルール整備を期待したい。

 今回の筆者の場合、英語のスクールや業者が間に入るよりは、かなりお得に勉強を教えてもらうことができた。アッテは人と人の信頼性で成り立っているサービスだが、これからもアッテがどのように成長してユーザーの心をつかむのか、引き続き追っていこうと思う。

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