ポケモンGOが「あえて隠してきた」もの(3/3 ページ)

» 2016年09月11日 06時00分 公開
[すずまり,ITmedia]
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ポケモンGOは「手段ではなく目的」だ

Sakai 今のポケモンGOは、(やることが限られているので)ある程度やったらマンネリ化しちゃうかもしれない。でもどんどんアップデートがかかっていくはずなので、いろんな楽しみ方を見つける人たちが出てくるはずです。

すずまり 被災地とのコラボも発表されてるので、何かイベントは絶対ありますね。それこそ、これまで訪問したことがない場所に行く理由にもなるし。Ingressでも被災地を訪れたことが、ささやかながら復興協力になりました。どんな形になるのかは楽しみです。

Ingress Ingressのプレイ画面。ポケモンGOとベースは同じだが、ユーザーの年齢層は高め

Sakai Ingressってやりこんでいくと、レベルを上げること、敵より領土を広げること、「ここはオレの場所だ」と主張することなどに固執する時期が出てくる。ただ、ある程度レベルが頭打ちになったときに、「さぁ、これからどうしよう」って立ち止まる瞬間が来るんです。そのままやめちゃう人もいれば、新しい遊び方を見つけてくる人もいる。そういう時期を乗り越えた人たちがみんな口をそろえていうのは「Ingressは目的ではなくて手段だ」ということ。Ingressを通じていろんな人と知り合ったり、いろんな場所に行ったり、新しい発見ができたりっていうところに、Ingressの面白さがあるんですね。ポケモンGOがそうなるのは結構早いと思うんですよ。Ingressという下敷きがあるので。

サダタロー 手段っていうのはよく分かりますね。逆に言えば、僕がネットゲームを苦手な理由はそれなんです。そこでの交流が目的でゲームをしてるんだろうなって感じるので。だから、家で1人で(オフラインの)家庭用ゲームをやってます。

すずまり 職業、年齢、性別を全部超えて仲良くなれる機会があるんですよね。Ingressなら「陣営どっちですか」って聞いて、同じなら「わー! やった!」みたいな。そこで一気に話が広がることも。同じ陣営じゃなくても、同じゲームをやってる仲間ってことで会話ができる。

サダタロー プレイ中に直接会う機会があるっていうのはデカいですね。時間だけじゃなくて場所も共有できるし。ただ、僕は会ったことない人とコミュニティーで仲良くするのはすごい苦手なんですよね。

すずまり Sakaiさんと知り合ったのもIngressです。プレイ中に実際に会った人がいて、その方から地元のコミュニティーに誘われたんですよ。今ではこうして親子で座談会に参加していただいているという。他にもたくさん友達ができました。社会人になってから、お宅に伺えるほど仲良くできるご近所さんってなかなかできないものですよ。安心感もすごくありますし。

Sakai ポケモンGOでは、まだそこまで濃い関係は難しいのかもしれないですけど、「この公園に来ると必ず会える」「あいさつをしたら友達になれた」「ポケGOで恋が生まれた」とか、そういうことがこれから起きてくるかもしれないですよね。

すずまり いいですねー。犬の散歩がてらとかね。人間関係がちょっと広がるきっかけにはなりますよね。「最近この辺は何がとれますか?」みたいな(笑)。

村上 最近、年代を超えた共通の話題ってなかなかないですからね。

すずまり ただ、Ingress民が多い環境に慣れすぎたせいか、最近、IngressもポケモンGOもやってない人と何をきっかけに会話すればいいのか考えちゃうんですよね……。

一同 (笑)。

「物足りなさ」と今後の期待

 全3回にわたってお届けした「ポケモン座談会」では、未プレイの人もいる中、それぞれが自分なりの楽しみ方でポケモンGOをプレイしていることが分かった。女子中学生がポケモンにどんな思いを抱いているのかを知ることができたのもなかなか新鮮だった。

 共通していたのは、いずれの世代もどこか不完全燃焼気味であるという点。非ポケモン世代がなんとなくハマりきれてないのは分かるものの、昔のポケモン世代も、ただ図鑑を埋める作業や今のジムバトルには物足りなさを感じているようだった。

ポケGO ポケモンGOのプレイ画面

 現在はトレーナー間でコミュニケーションを取る手段が乏しく、安全である一方で仲間意識やドキドキ感が損なわれており、横のつながりも作りにくい。

 Ingressでは、エージェント名をロングタップすると、経験値やメダル、こなしたミッションなどの実績を見ることができる。ポケモンGOでも同じことができると、自分以外のトレーナーの存在を意識しやすくなるのではないだろうか。自分の図鑑の公開設定などがあっても楽しそうだ。日本では捕まえられない限定ポケモンを持っている人がいたら、ポケモンではなく相手を捕まえてどこに行ったのか聞いてみたくなりそうである。

 先日もアップデートで「ポケモンを調べてもらう」機能が追加された。周辺ではタマタマを見てもらうトレーナーが続出してかなり怪しい展開となったが、これからもアップデートによる機能追加には期待したい。

 筆者も最近やっとレベル21になったので、ポケモンGOを口実に、また新たな飲み会を開催したいと考えている。ポケストップが2〜3個入るリーズナブルなお店を探さなくては! 気心知れた仲間たちと楽しく飲み交わすのが、私のポケモンGOスタイルになりつつある。

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