ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、ボーダフォン(現ソフトバンク)の東芝製ケータイ「Vodafone 902T」です。
902Tは、NTTドコモの「P505iS」のような回転2軸ヒンジ「アクティブターンスタイル」を採用し、ディスプレイ部を自在に回転できる、折りたたみケータイです。
メインディスプレイを見ながらアウトカメラを使った高画質な自撮りができたり、メインディスプレイを反転させて折りたたんだ「ビュワースタイル」にすることでデジカメのように横撮りできたりするので、カメラ撮影には便利な機種でした。
902TのBluetooth機能を常時オンにしてくと、ペアリング済みのPCから902Tのデータフォルダにアクセスして撮影した写真をPCに取り込む、といったこともできました。
902Tの発売当時は、2G(PDC)から3G(W-CDMA)への移行期でもありました。この頃に発売されたボーダフォンの3G端末は、海外モデルとほぼ同じ仕様であることが特徴でしたが、それゆえに2G端末とユーザーインタフェース(UI)が大きく異なり、操作に戸惑うユーザーも少なくありませんでした。
902Tも「Vodafone TS 921」として海外販売されたモデルですが、ユーザーの戸惑いに配慮して、メールやカメラなどのUIは日本の2G端末とほぼ同じにしました。「日本のユーザーにも優しい3G端末」だったといえます。
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