ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのパナソニック モバイルコミュニケーションズ製ケータイ「P505iS」です。
折りたたみ型の使い勝手を残しながら、回転のメリットも取り入れる――。P505iSは、ユニークな2軸構造の「Flexスタイル」を採用し、利用シーンに合わせて自由自在に変化するケータイです。ディスプレイを内側にして折りたためるのはもちろん、開いた状態からディスプレイを180度回転させると、画面が露出した状態で折りたためます。
回転2軸のおかげで特に便利になったのがカメラです。メイン画面でデジタルカメラのように“横撮り”するスタイルや、メイン画面を回転させて自分撮りをしやすくするなど、多彩なスタイルに変化します。当時は珍しかった、カメラのAF(オートフォーカス)にも対応していて、カメラボタンの半押しでピントを合わせられます。
指を回転させるように滑らせることで画面を高速にスクロールできる「ロールナビボタン」も搭載しました。外部メモリのminiSDカードに保存した静止画は、松下電器産業(現パナソニック)のSDカードスロット搭載液晶テレビ「タウ」で閲覧でき、DVDビデオレコーダー「Diga」でSDカードに録画したテレビ番組をP505iSで再生できます。
P505iSの登場をきっかけに、他社からも回転2軸構造を採用したモデルが増えました。回転2軸は、ケータイの新しい楽しみ方を提案してくれた、画期的なスタイルだったといえます。
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