ソニーネットワークコミュニケーションズは11月28日、MVNOサービス「nuroモバイル」向けに、「Xperia限定プレミアム帯域オプション」を開始した。あわせて、対応スマートフォンとして、ソニーモバイル製の「Xperia XZ Premium」(ディープシーブラック)を、1万3000台限定で取り扱いを開始する。
Xperia XZ Premiumの端末価格は一括が9万9800円(税別、以下同)、36回の割賦購入だと2685円(初回のみ5819円)。ドコモが販売しているものと同じく、おサイフケータイやフルセグに対応する。
プレミアム帯域オプションは、アップロードとダウンロードに専用帯域を利用したXperia XZ Premium専用のサービス。月額料金は2000円。通常のnuroモバイルとは異なる帯域を使うため、混みやすい時間帯でも快適に通信できるとしている。さらに、アップロード時は高速データ通信容量を消費せず使い放題になるのが特徴だ。ただし上り通信が使い放題になるのは、高速データ通信の容量が残っているときのみ。
利用できる料金プランは、1GB刻みで高速データ通信を利用できる「容量プラン」、午前1時〜6時にのみ高速通信が可能な「深夜割プラン」。
割引サービスも提供する。Xperia XZ Premiumと同時に音声通話サービスに申し込むと、1年目は1105円、2〜3年目は105円を毎月割り引く。さらに「10分かけ放題プション」に申し込むと、1年目は1800円、2年目は800円を毎月割り引く。これにより、データ通信+音声通話+端末代(36回払い)込みで、1年目は月額2980円から利用できる(プレミアム帯域オプションを利用しない場合)。
料金の詳細は以下の通り。割り引きが少なくなり端末の割賦も残っている3年目が特に高いが、端末代金の支払いが終わる4年目以降は安くなる。
端末にSIMロックは掛けられておらず、他社のSIMカードも仕様上は利用できるが、動作保証はしない。端末のハードウェアスペックはドコモ版相当だが、ドコモ版にプリインストールされているアプリは入っていない。
解約金は1万2000円〜0円で、サービス開始月から12カ月後まで、 毎月1000円ずつ減額される。
Xperiaはグローバルではミッドレンジのモデルもあるが、あえて最上位のXperia XZ Premiumを投入する理由について、モバイル事業部門 ビジネス開発部 部長の細井邦俊氏は「格安と言われる中でも差別化をして、端末のスペックを十分発揮した形で使いたいというニーズに応えるため」と説明。
執行役員SVPの渡辺潤氏は「プレミアム帯域オプションなら動画も上げ放題なので、解像度の高い動画を撮れる端末をセットで出すのがいいと思った。前回(SIMロックフリー端末として出した)Xperia J1 Compactとはセグメントを変えた」と話す。Xperia XZ Premiumはいわゆる“格安スマホ”とは異なるスペックなので差別化ができ、アップロードし放題とも相性がいいと判断したようだ。
なお、プレミアム帯域オプションを利用できるのは、Xperia XZ PremiumとnuroモバイルのSIMをセットで利用したときのみ。他の端末にSIMを差し替えると、nuroモバイルの通常帯域を使う形になる。
【更新:11月28日14時13分 詳細を加筆しました。18時17分 さらに追記して画像も追加しました】
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