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カセットテープ風の録音アプリ「Qyur2(キュルキュル)」 有料の文字起こし機能はどこまで使えるか?モバイルdeワークスタイル変革(1/2 ページ)

» 2019年07月04日 14時00分 公開
[井上晃ITmedia]

 議事録やインタビューの音声を録音し、後でテキストとして起こす――ビジネスシーンで頻繁に発生する「文字起こし」の作業は、地味ながら労力がかかる。多少コストがかかったとしても、効率化するため方法は検討したいと考える人は少なくないはずだ。

 そんな時に思い浮かぶのが「文字起こし代行サービス」や「文字起こし支援ソフト」だが、その多くはある程度規模の大きい法人向けで、小規模な企業や個人で利用するにはなかなか金銭面で踏み切りづらいことが多い。

 手軽に試せるスマートフォンのアプリを使って、少しでも効率化できないか――そんなことを考えていた所、グラブデザインのiOS向けレコーダーアプリ「Qyur2(キュルキュル)」が6月上旬、有料(App内課金)の文字起こし機能を追加したという。

 そこで、この記事ではQyur2の文字起こし機能を検証。日々の業務にどうに生かせるのか考えてみたい。

 なお、今回は「iPhone XS」にQyur2(バージョン2.8)をインストールして検証している。

Qyur2 Qyur2アプリ(写真)は仕事での文字起こしに耐えられるか……?

Qyur2の“基本”をチェック

 Qyur2はカセッドレコーダーを意識したレコーダーアプリだ。レトロ感のあふれるカセットテープを模したデザインを採用し、録音した音源を「早回し」「巻き戻し」「一時停止」を駆使して再生できる。再生速度を微調整できる機能も備えている。

  • Qyur2(App Store)
App Store Qyur2はApp Storeからダウンロード

 まず、Qyur2の画面構成を解説しよう。

 アプリを起動すると、画面の上部に内蔵ストレージに保存している音源データを整理したカテゴリが表示される。カテゴリは「アーティスト」「アルバム」「プレイリスト」「マイライブラリ」「録音リスト」と並ぶ。これらのうち、文字起こしする録音音源は「録音リスト」から確認できる。

 ちなみに「Apple Music」で聴いている楽曲の名前もQyur2上で表示されるが、ダウンロードした楽曲はこのアプリでは再生できない。DRM保護(著作権保護)されている音源も同様に再生できない。

 画面の中央部には、アルクが提供するコンテンツが表示される。標準ではニュース英語のコンテンツがダウンロードされており、リスニングのトレーニングに活用できる。「キクタン」シリーズの英会話音源を追加購入することもできる。

 スピードコントロールを語学学習に生かせるコンセプトになっているようだ。

 画面の下部には、カセットレコーダー風のユーザーインタフェース(UI)が表示される。非表示になっている場合は下部の帯部分を軽くタップすると表示される。

 選択した音源の再生コントロールは、このUIで行う。下部のボタンから再生や停止などの操作を行える。先述のスピードコントロールは、UIの右上に表示されたボタンから利用できる。

 「EJECT」をタップした後、カセットテープの「A面」と「B面」をひっくり返す操作もあり、遊び心を感じる。B面に裏返すと録音リストの画面に飛ぶようになっている。

 画面を横向きにすると、全画面にレコーダーが表示される。実際に再生して音源を確認するには、このスタイルがおすすめだ。

縦向き時の再生画面 縦向き時の再生画面。懐かしい印象
横向き時の再生画面 横向き時の再生画面。再生中はこちらがおすすめ
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