結論としては、AppGalleryは「まだまだ物足りない」というのが本音ですが、Mate 30 Proを買ってから、わずか2カ月ほどの間にLINEが使えるようになって、LINE Payで買い物もできるようになりました。当初は、APKファイルをダウンロードする必要があったZoomもAppGalleryから正式に配信されるようになりました。当初は利用できる機能が限定的だった「NAVITIME」も、現在はフルサービスに対応し、地図アプリとして使えるようになりました。
AppGalleryは、中国をはじめ、Huawei端末のユーザーが多い国・地域での利用が多く、日本のアプリ開発者にとっては、新しい市場の開拓にもつながります。これから1〜2年の間に、日本のアプリが右肩上がりで増えていく可能性も無きにしもあらずです。一方、米中関係の動向によっては、Huawei端末で再びGoogleアプリを利用できるようになる可能性も否定できません。
いずれにしろ今、Huaweiの新端末の購入を検討しているのなら、どうしても使いたいアプリが配信されているかどうかを確認する必要はあるでしょう。膨大な数のアプリを配信するGoogle Playストアが「探しにくい」と感じている人がいるとしたら、発展途上のAppGalleryは、むしろちょうどよいと思えるかもしれませんよ。
なお、Googleマップ、Googleフォト、Googleドライブ、YouTubeなどのGoogleサービスは、ブラウザでWeb版にアクセスして利用できます。アプリ版に比べると機能に制約があったり、若干使い勝手が悪いこともあったりしますが、ショートカットをホーム画面に貼り付けておけば、アプリに近い感覚で利用できます。GoogleのサービスはWeb版でも何とかなる、と思っておいても大丈夫でしょう。
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