結論としては、AppGalleryは「まだまだ物足りない」というのが本音ですが、Mate 30 Proを買ってから、わずか2カ月ほどの間にLINEが使えるようになって、LINE Payで買い物もできるようになりました。当初は、APKファイルをダウンロードする必要があったZoomもAppGalleryから正式に配信されるようになりました。当初は利用できる機能が限定的だった「NAVITIME」も、現在はフルサービスに対応し、地図アプリとして使えるようになりました。

NAVITIMEの乗換案内、地図、時刻表は無料で利用可能。トータルナビなどを利用できるプレミアムコース(月額300円/2カ月無料)は、P40 Pro 5G/P40 lite 5G/P40 lite Eのユーザーは1年間無料で利用可能(写真=左)。NAVITIMEの地図は、Googleマップに比べると情報量は乏しい(写真=右)AppGalleryは、中国をはじめ、Huawei端末のユーザーが多い国・地域での利用が多く、日本のアプリ開発者にとっては、新しい市場の開拓にもつながります。これから1〜2年の間に、日本のアプリが右肩上がりで増えていく可能性も無きにしもあらずです。一方、米中関係の動向によっては、Huawei端末で再びGoogleアプリを利用できるようになる可能性も否定できません。
いずれにしろ今、Huaweiの新端末の購入を検討しているのなら、どうしても使いたいアプリが配信されているかどうかを確認する必要はあるでしょう。膨大な数のアプリを配信するGoogle Playストアが「探しにくい」と感じている人がいるとしたら、発展途上のAppGalleryは、むしろちょうどよいと思えるかもしれませんよ。
なお、Googleマップ、Googleフォト、Googleドライブ、YouTubeなどのGoogleサービスは、ブラウザでWeb版にアクセスして利用できます。アプリ版に比べると機能に制約があったり、若干使い勝手が悪いこともあったりしますが、ショートカットをホーム画面に貼り付けておけば、アプリに近い感覚で利用できます。GoogleのサービスはWeb版でも何とかなる、と思っておいても大丈夫でしょう。

Googleマップは「ブラウザ」でWeb版を利用できる。Googleアカウントでログインして使えて、他のデバイスと情報を共有できる。ただし、電子コンパス機能は使えない(写真=左)。GoogleフォトもWeb版を利用可能。撮影した写真を選択してアップロードすることはできるが、自動アップロードには非対応(写真=右)
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