Google Play非対応のHuaweiスマホはどこまで実用的? AppGalleryの現状を調べた(1/3 ページ)

» 2020年06月19日 06時00分 公開
[村元正剛,ITmedia]
AppGallery Huaweiスマホにプリインストールされている独自のアプリマーケット「AppGallery」

 6月2日に、ファーウェイ・ジャパンがスマートフォンとタブレットの新しいラインアップを発表しました。スマホは「HUAWEI P40 Pro 5G」「HUAWEI P40 lite 5G」「HUAWEI P40 lite E」、タブレットは「HUAWEI MatePad Pro」「HUAWEI MatePad」「HUAWEI MarePad T8」の計6モデルです。

 これらの端末は、3月に発売された(一般発売は4月から)「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」と同じく、HMS(Huawei Mobile Services)を搭載する端末です。言い換えると、GMS(Google Mobile Service)には対応しておらず、Google純正のアプリは使えません。Google Playストアからダウンロードすることもできません。アプリは、HMSに対応したものを「AppGallery」という専用ストアから入手できる仕組みです。

AppGalleryAppGallery GMSに対応しないHuawei端末は、ホーム画面にある「AppGallery」からアプリを入手できる(写真=左)。2020年6月16日時点のAppGalleryトップ画面(写真=右)

 Huaweiの新モデルに興味はあるものの、Googleのアプリが使えなくて大丈夫なのか? と心配する人は少なくないでしょう。筆者は、3月28日からMate 30 Pro 5Gを使っています。AppGalleryの使い勝手はどうなのか? どんなアプリを入手できるのか? ユーザー目線でリアルな現状をお知らせしたいと思います。

Google Playストアの代わりに必要となった「AppGallery」

 HMSは、170カ国以上で提供し、140万人以上がアプリ開発者として登録し、月間アクティブユーザーが4億人を超えるというサービスです。

AppGallery 2020年6月2日にオンラインで開催された新端末の発表会で、AppGalleryの現状についても報告された

 HMSはHuaweiが数年前から力を入れていたエコシステムで、日本で販売されているSIMロックフリーのHuawei端末もAppGalleryにアクセスできました。しかし、2019年までに発売された端末はGMSにも対応していたので、ほとんどのユーザーはAppGalleryを使わずに、Google Playストアからアプリをダウンロードしていたはずです。米中摩擦問題によって、新しく開発する端末にGSMを搭載できないことになり、ファーウェイ・ジャパンもHMSの整備に注力。日本向けのアプリの開発者を募り、AppGalleryのアプリを増やしている状況です。

 ただし、筆者が使っているMate 30 Proや新たに発売されたP40 Proで、GMS向けのアプリが全く使えないというわけではありません。いわゆる裏技的な方法もあり、それについては後述します。

ダウンロード不要「QuickApp」の使い勝手は?

 AppGalleryは、iOS端末向けの「App Store」やAndroid端末向けの「Google Playストア」と同じように、アプリ名の入力や、カテゴリー、人気ランキングなどからアプリを検索できます。他のアプリストアと違うところは「QuickApp」「ウィッシュリスト」という項目があるところ。

AppGalleryAppGallery AppGalleryの利用にはHUAWEI IDの取得・登録が必要。iPhoneにおけるApple ID、Android端末におけるGoogleアカウントのようなものだ(写真=左)。AppGalleryに初めてアクセスすると、LINE、NAVITIME、U-NEXTなどのインストールに導かれる。NAVITIMEは乗換案内と地図が無料で使えるので、Googleマップの代用になる(写真=右)

 QuickAppは、アプリをインストールしなくても利用できるブラウザアプリで、「Quick App Japan」として、日本のユーザー向けアプリ一覧が表示されます。ブラウザでアクセスできるWeb版へのショートカットといったイメージですが、単なるWeb版ではなく、Huaweiが「高速アプリ」と称する独自仕様になっています。

 AppGalleryで利用できるアプリを手っ取り早く増やすための施策でしょうが、実際に素早く開けて、ほぼアプリと同じように操作でき、ストレージを有効に使えるという利点もあるので、積極的に活用できそうです。ただし、アプリ版とは画面表示が異なるので、操作に迷ったり、使いづらく感じたりすることはあるでしょう。

AppGalleryAppGallery AppGalleryのトップ画面で「QuickApp」をタップすると、ダウンロード不要で利用できるQuickApp(高速アプリ)一覧が表示される(写真=左)。例えば「メルカリ」はQuickAppとして利用できる。右上に「インストール」と表示されるが、現在、アプリはダウンロードできない(写真=右)
AppGallery 最近使ったQuickAppには、ホーム画面に自動生成される「高速アプリ」からもアクセスできる

 AppGalleryでアプリを検索すると、未配信のアプリでも検索結果に「利用不可」と表示されます。そして「追加」をタップすると、「ウィッシュリスト」に追加され、利用可能になると通知されるそうです。筆者も幾つか“ウィッシュ”していますが、まだアプリ配信の通知は届いていません。

AppGalleryAppGallery 例えば「Netflix」を検索すると、「利用不可」と表示される(写真=左)。利用不可のアプリを「追加」すると、「ウィッシュリスト」に追加される(写真=右)
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