世界を変える5G

巣ごもり需要で150%成長した「dTV」 5G時代の戦略とは? NTTドコモに聞く(4/4 ページ)

» 2021年03月15日 16時19分 公開
前のページへ 1|2|3|4       

店頭以外で契約する人が圧倒的に多い

―― 従来、ユーザーの獲得は、契約時や機種変更時にドコモショップでサービスを提案するというやり方でした。しかし、ドコモショップが完全予約制になるなど、ショップでdTVを紹介する機会が減ったと思います。新たにユーザーを獲得するために工夫されていることがあったら教えてください。

田中氏 昔のように店頭が使えないのは事実なので、ドコモという会社でやっているアドバンテージを生かしていきたい。店頭ありきのように見られているところもあるので、そこを少しチューニングしていく必要があると思っています。フルファネル的にどういう風に考えていくのかということは、店頭だけでやっていた頃には考えなかったマーケティングですが、そういうことをきちんと考えていきたいと思っています。これはdTVだけに関わることではありません。

―― 別の場所にタッチポイントを増やす必要があると思いますが、オンラインで認知拡大する施策を考えていますか?

田中氏 既に店頭以外でのユーザー獲得が圧倒的に多いです。店頭ではほぼ獲得していないという前提で物事を考えています。若者向けの端末でdTVを見てもらうときに、どういう風に告知、プロモーションしていくのか、これまでとは違ってターゲットをあえて絞った商品になるわけなので、これまでとは違う訴求を、違う場所でしていくことを考えていく必要があると思っています。

―― かなり昔にはなりますが、ショップでの契約が“レ点営業”だと批判されることもありました。値引きする条件で契約する、ということは今はもうしていませんよね?

田中氏 今はもう、やっていません。ああいう売り方には、もうなっていません。「適切な説明をして、ユーザーさんに適切な意思表示をしてもらって売りなさい」という指導も入っています。総務省さんの指導もあって、逆にいうとそれだからこそ、店頭以外のところでユーザーを見つける状態になっています。

他キャリアのユーザーも伸びている

―― dTVは他キャリアのユーザーでも利用できます。ドコモユーザーと他キャリアユーザーの比率は出していますか?

田中氏 ちゃんと公表してはいないんです。ただ、われわれはキャリアフリーと言っていますが、かなり早くからドコモに依拠しない状態にしました。店頭でもほぼユーザーを獲得していないといこともあり、意外とドコモユーザー以外の方がたくさんいらっしゃる状況です。本当は、キャリアのシェア比率くらいにしなければけないと思っています。ドコモとしてのプラスは活用できればいいですが、サービス単体としてユーザーに向き合い、どういう風に認めていただくかを考えていくことが大事だと思います。

―― 一部のMVNOがdTVを販売しています。井伊社長のインタビューでは、低料金帯はMVNOと一緒にやっていくとおっしゃっていて、その中でdポイントがカギを握るという話も出ていました。MVNO経由の展開は今後、増えていく見込みなのでしょうか。

田中氏 MVNOさんの場合、当たり前ですが、まずは自社の契約が優先されます。もう少し数が伸びるといいなと思って取り組んでいますが、そこまで数は伸びていない状態です。コンビニのカード販売と同じで、いろんな人といろんな取り組みをやってみようという一環ではあります。



前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月30日 更新
  1. スマホの「SIM組み合わせ」を3カ月で3回も変えた話 楽天モバイル→日本通信→Y!mobileからの移行先を思案中 (2026年06月29日)
  2. 松屋の券売機が「思いのほか使いやすかった」 それでもネットで不評なのはなぜ? (2026年06月29日)
  3. ティム・クックCEOが「もはや限界」と値上げに言及――すでにAndroidでは値上げラッシュが始まる (2026年06月28日)
  4. 「モラルが欠如している」──LINE安否確認で“悪ふざけ”、SNSで批判の的に (2026年06月26日)
  5. ダイソーで770円の「備えラジオ」は“備える”以上に”ノスタルジック”だった件 目的に徹したシンプルさが懐かしさを呼ぶ (2026年06月27日)
  6. ソニー「aiboはやめません」──“次の開発”も明かす オーナーに「安心してください」と呼びかけ (2026年06月27日)
  7. ソフトバンクの5G通信が速くなる「Fast Access」を試す 非対応回線と有意な差も、見えてきた“次の課題” (2026年06月27日)
  8. NHKはなぜ「スクランブル化」しないのか? 「公共放送」という位置付けが足かせ? (2026年06月27日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 「日本は6G周波数の議論すら始まっていない」 クアルコムが抱く危機感と、AI時代の次世代通信 (2026年06月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー