既報の通り、2021年7月から公的制度としての「電話リレーサービス」が始まる。一定条件を満たす電話事業者は、割り当てられた電話番号数に応じて負担金である「電話リレーサービス料」を負担する必要がある。
6月1日、携帯電話事業者が相次いで電話リレーサービス料の負担に関する方針を告知した。この記事では、各社における電話リレーサービス料の動向をまとめる。
NTTドコモでは、ユーザーに電話リレーサービス料の負担を求める。2021年度は2021年7月〜2022年1月利用分(2021年8月〜2022年2月請求分)において、1電話番号当たり毎月税込み1.1円が加算される。
具体的な請求対象のサービスは以下の通り。
KDDIと沖縄セルラー電話では、ユーザーに電話リレーサービス料の負担を求める。2021年度は2021年7月〜2022年1月利用分(2021年8月〜2022年2月請求分)において、1電話番号当たり毎月税込み1.1円が加算される。
主な請求対象のサービスは以下の通り。
(※1)「auひかり電話」や「ケーブルプラス電話」は、申し込み先のプロバイダーまたはCATV事業者を経由して請求(au one net契約者はKDDIから請求)
ソフトバンクでは、ユーザーに電話リレーサービス料の負担を求める。請求方法は、契約している通信サービスによって異なる。
月額料金を後払いする(ポストペイ)通信サービスは、他社と同様に2021年度は2021年7月〜2022年1月利用分(2021年8月〜2022年2月請求分)において、1電話番号当たり毎月税込み1.1円が加算される。
対象となるポストペイ通信サービスは以下の通り。
(※2)プリペイドプランは対象外
(※3)初回請求時は「ユニバーサルサービス料」と合算請求
(※4)2021年度はユニバーサルサービス料と合算して請求
ソフトバンクブランドの「シンプルスタイル」(プリペイド式携帯電話)では、残高をリチャージ(補充)するタイミングで電話リレーサービス料が請求される。2021年度は、2021年7月7日〜2022年3月31日に実行したリチャージ分について、リチャージ1回当たり3円がユニバーサルサービス料と共に残高から引き去られる。
ただし、「無料チャージ」付きのシンプルスタイルプランを契約(購入)した場合は、以下の電話リレーサービス料を契約時に別途支払う必要がある。
楽天モバイルでは、ユーザーに電話リレーサービス料の負担を求める。2021年度は2021年7月〜2022年1月利用分(2021年8月〜2022年2月請求分)において、1電話番号当たり毎月税込み1.1円が加算される。
ただし、「Rakuten UN-LIMIT VI」契約者のうち、以下のいずれかの条件に当てはまる場合は電話リレーサービス料が無料となる(楽天モバイルが負担する)。
電話リレーサービス料の請求開始に伴い、同社は7月利用分(8月請求分)から「ユニバーサルサービス料」の請求も開始する。ただし、電話リレーサービス料と同様に、Rakuten UN-LIMIT VI契約者のうち、以下のいずれかの条件に当てはまる場合は請求されない(楽天モバイルが負担する)。
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