iPhone 14シリーズの発売で、eSIMの移行方法について気になる人もいるだろう。そこでこの記事ではMVNO(IIJmio、mineo、日本通信、HISモバイル、LinksMate)のeSIMの移行方法を紹介する。
古い端末から新しい端末へIIJmioのeSIMを移行させるには、再発行手続きとプロファイルの再インストールが必要になる。技術広報の堂前清隆氏によると、IIJmioで提供しているeSIMの場合、iOS 16の新機能「eSIM クイック転送」を使えないという。
再発行時にSIMプロファイル発行手数料220円(税込み、以下同)が別途発生するが、SIMカード再発行手数料2200円は発生しない。
Q&Aのページから再発行手続きが行える。「ギガプランのeSIMをご契約のお客さま」を選択し、再発行するプランとSIMカード/SIMプロファイルを選ぶ。
申し込み後、IIJで新しいSIMカードの準備ができた段階で、旧SIMカードが使えなくなる。新しいSIMカードが届くまでは、手元にある旧SIMカードで通信ができない期間が発生するので注意しよう。
アクティベーションコードが届いたら、回線を選んでQRコードを新しいiPhoneで読み取る。iPhoneの「データ通信を追加」という項目から「QRコード」を選び、アクティベーションコードの下にあるQRコードをスキャンする。手動入力も可能だが、英数字が長いため、QRコードを読み込んだ方が楽だ。
mineoは9月20日時点でAプラン(au回線)でのみeSIMを使える。大まかな流れはIIJmioとほぼ同じで、eSIMの発行時と同じく再発行の際も、eSIMプロファイル発行料440円(税込み)がかかる。mineoを運営するオプテージ広報によると、eSIM クイック転送の対応可否については現時点では未定だという。
eSIMで音声通話、SMSを利用している場合、オンライン本人確認(eKYC)による本人確認が必要となる。その場合に有効な本人確認書類は次の通り。
手続きはmineoマイページから行う。eSIMプロファイルの初期設定が書かれたページから新しい端末での設定手順を確認できる。
mineoの場合、申し込みの内容によって、本人確認が必須か否かが異なる。
機種変更に伴うeSIM再発行の申し込みは以下のように分かれる。
機種変更をせずにeSIM再発行だけを行う場合は、デュアルタイプ、シングルタイプ(SMS付き含む)全てで、SMS認証またはeKYCによる本人確認が必要となる。
eSIMプロファイル再発行完了後、マイページより回線切替手続きを行ってから、eSIMプロファイルをダウンロードした後に設定する流れになる。
日本通信では下記4つの料金プランでeSIMが使える。機種変更時にはeSIMの再発行が必要で、マイページにログイン後、ステータスページの各種お手続きにある「SIMカード発行」「eSIM発行」から手続きできる。その際に機種変更する端末のEIDの登録が必要になる。eSIM クイック転送には対応しない。
→基本料290円(1GB付き)の合理的な料金プラン
→基本料1390円で6GBと70分通話が使える料金プラン
→基本料2178円で20GBと70分通話が使える料金プラン
→基本料2728円で3GBと通話かけ放題が使える料金プラン
eSIMからeSIMに(機種変更)する場合、手数料として1100円が発生する。公式サイトの「利用までの流れ」には「住所確認コードを自宅で受け取る」という手順が記載されているが、機種変更の場合は「住所確認コードが送られてこない」(広報)そうだ。
HISモバイルもeSIM再発行時に1100円がかかる。手続きはMy HISモバイルから行える。eSIM クイック転送には対応しない。
郵送による住所確認コードは不要だが、eSIM再発行手続き後にメールで2次元バーコード(SM-DP+アドレス)が送られてくるので、ユーザー側での設定が必要になる。
LinksMateでも他社と同様に機種変更の際にはeSIMプロファイルの再発行という扱いになる。eSIM クイック転送には対応しない。eSIM再発行事務手数料として550円がかかる。
マイページ内のメニュー「SIMカードの変更・再発行」より、変更を希望するeSIMカードにて「再発行・eSIM機種を変更する」を選択すると申し込める。
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