Googleが初めて発売するスマートウォッチ「Pixel Watch」がいよいよ発売される。Wi-FiモデルとLTEモデルの大きく2種類が用意され、LTEモデルはau(KDDI/沖縄セルラー電話)とソフトバンクでも販売される。
そんなPixel Watchだが、日本向けモデルはJR東日本(東日本旅客鉄道)のICカード乗車券「Suica(スイカ)」にも対応している。
今回、Pixel Watch(とPixel 7/7 Pro)を発売に先駆けて利用する機会を得たので、使い方を簡単に紹介する。
Pixel WatchでSuicaを利用するには、Pixel Watchの他に以下が必要となる。
(※1)インストールされたOSが「Android Go Edition」である場合は不可
(※2)Visa、Mastercard、JCB、American Expressブランドのクレジット/デビット/プリペイドカード
Pixel WatchのSuicaは、おサイフケータイ用の「(モバイル)Suica」とは別のサービスとなる。ペアリング(ひも付け)するスマホ自体に「おサイフケータイ(モバイルFeliCa)」機能は不要である。
Pixel WatchのSuicaは、Pixel Watchの初期設定を完了するとセットアップできる。初期設定の途中でも設定できるように見えるが、「Suicaを追加する前に、ウォッチの設定を完了する必要があります」と出て設定できない。
初期設定の完了後、スマートフォンでPixel Watchアプリを開いて以下の手順で設定しよう。なお、この手順は既にAndroidスマホで(モバイル)Suicaを利用している場合のものである。
Suicaのオンラインチャージは、初期設定時は1000円以上2万円以下の1円単位で行う必要がある。初期設定を終えれば、それ以降は1円以上2万円以下の1円単位で行える。
Pixel WatchのSuicaは、1つのGoogleアカウントに付き1枚のみ発行できる。Androidスマホの(モバイル)Suicaでは、比較的新しい機種において複数枚のカードを発行できるが(※3)、Pixel Watchは違うので気を付けよう。
(※3)同時にアクティブにできる交通系ICカードは1枚のみ(参考リンク)
Wear OSを搭載するスマートウォッチにおいてGoogle Payを利用する場合、スマートウォッチに画面ロックを設定する必要がある。これはPixel WatchのSuicaも例外ではない。
Pixel Watchの場合、アプリによる初期設定時に画面ロックを有効にするように促すので、初期設定時にPIN(暗証番号)ロックまたはパターンロックを設定しておくことをお勧めする。
Suicaで鉄道やバスに乗車/降車する際、あるいは買い物をする場合は、基本的に画面ロックを解除しなくても利用できる。ただし、それでうまく行かない場合は以下の手順で試してみてほしい。
バスや路面電車の運賃箱、ICカードチャージ機(トレイタイプ)やコンビニエンスストアのレジで現金チャージする場合も上記と同様で、画面ロックが掛かったままでうまく使えない場合は、画面ロックを解除してからICカードリーダー/ライターにPixel Watchをかざす(置く)ようにしよう。
Google Payに登録したカードを使ったオンラインチャージ、利用履歴やSuica ID(カードの固有番号)の確認は、Pixel Watchアプリから行える。
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