既報の通り、オプテージが2月22日、MVNOサービス「mineo」でドコモ回線のDプラン向けに、eSIMの提供を始めた。なお、au回線では既に提供しているが、ソフトバンク回線での提供は未定となっている。
eSIM(Embedded SIM)はネットワーク経由で契約者情報(プロファイル)を書き換えたり、プランを変更したりできるのが特徴だ。2018年発売のiPhone XSやGoogle Pixel 4(日本版は4以降、グローバル版は3でも対応)以降の端末に搭載されている。
また、昨今の通信障害を機に、1台で2つ回線を持つ、いわゆるメイン+サブ回線持ちが注目され、抜き差し可能なSIMカードとeSIMの組み合わせが注目を集めている。
そんなeSIMが、いよいよmineoのDプランで利用可能になったのだ。
mineoのeSIMは毎月使用可能なデータ容量で選ぶ「マイピタ」と、月から金曜日までかつ12時から13時までの通信速度が制限される代わりに、データ使い放題になる「マイそく」の両プランが対象。データのみ、データ+SMS、データ+SMS+音声で利用できる。そこでmineo、DプランのeSIMを実際に申し込んで分かった注意点をまとめた。
まずは申し込み方法から。
申し込みはオンラインで行う。利用可能な機種はmineoの動作確認一覧で公開されているもの、かつeSIM対応のもの。自分の持っている機種が本当に使えるのか、事前に確認した上で新規契約あるいは契約変更することをおすすめしたい。
今回、DプランのeSIMに関して、最も伝えたいのはここだ。DプランでeSIMを申し込む場合、eSIMの識別番号である32桁の「EID」を入力する必要がある。この32桁だが、さすがに一発で手動入力するのは難しいだろうから、申し込みそのものを利用予定機種で行い、その機種の設定アプリからコピー&ペーストした方がいい。
なお、機種を変えずにeSIMを再発行する場合はEIDの再入力が不要だが、機種変更した場合には新しい機種のEIDの入力が必要となる。下記にEIDの確認方法が書かれているので、参考にしてほしい。
さて、申し込みを進めていくと、本人確認について案内される。本人確認はいわゆるeKYCで行う。下記の本人確認書類のいずれかを用意し、スマホのカメラで読み込む。
撮影した画像がゆがんでいたり、鮮明でなかったりすると、本人の特定が困難となり、審査落ちする要因の1つとなってしまう。ここは慎重に行おう。補助書類として有効なのは、公共料金領収書(電気・ガス・水道)と住民票で、どちらも発行から3カ月以内で住所が契約者住所と一致しているものに限られる。
審査完了後はいよいよeSIMのプロファイルとAPNの設定が必要になる。
プロファイルはメールで送られてきたURLへアクセスし、QRコードを利用機種とは別の端末で読み込む、あるいはリンクから利用機種でプロファイルをダウンロードすれば、機種に設定できる。
なお、eSIMプロファイルの発行時、開通後にeSIMプロファイルを削除した場合、eSIMプロファイル発行料として、その都度440円(税込み、以下同)がかかる他、開通時にWi-Fiなどのネットワーク環境が必要となる。
さらに、こんな注意点もある。下記の内容で申し込んだ場合、プロファイルのQRコード表示に進むよりも先に、MNP転入切り替え/回線切り替え手続きをする必要がある。
この点を忘れており、QRコードを何度読み込んで、正しくeSIMの設定が終えられなかったので、気を付けたいところ。MNP転入切り替え/回線切り替え手続きへはmineoマイページ→各種サポート→MNP転入切り替え/回線切り替え手続き/EID登録の順に進むと行える。
APNはキャリア端末なら手動、気前のいいSIMフリーメーカーの機種ならプリセットから選ぶだけ、iOS端末ならAPNのプロファイルのインストールだけで済む。mineoが公開しているDプラン用のAPN(機種ごとの設定方法)は下記のリンクから確認できる。
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