NTTドコモは7月1日から、格安の携帯電話料金プラン「irumo(イルモ)」の提供を開始する。携帯電話のデータ通信をそれほど使わないユーザーをターゲットとしたプランで、月額料金は550円〜3070円(税込み、以下同)となる。契約はドコモ取扱店とirumo特設サイトで受け付ける。
irumoの提供開始に伴い、NTTレゾナント(※1)が提供しているMVNOサービス「OCN モバイル ONE」は6月26日(※2)をもって新規契約の受け付けを終了する。同日までに契約した回線については、6月27日以降も従前の契約で利用可能だ。
(※1)同社は7月1日付でNTTドコモと合併する(参考記事)
(※2)Webサイトでの申し込みは同日11時をもって終了
irumoは携帯電話のライトユーザーや自宅のWi-Fiを積極的に利用しているユーザーを想定した“ドコモの”新しい料金プランだ。その名前には「あなたにiru(要る、必要とされる)」「あなたのそばにiru(いる)」という意味を込め、「i(I:私)」「r(relation:関係)」「u(you:あなた)」にもちなんだという。
プランの内容は、基本的にOCN モバイル ONEの「音声対応SIM」を継承している。そのラインアップは以下の通り。なお、全てXi(LTE/4G)と5G兼用のプランだが、0.5GBプランのみ通信がXiエリア限定となる。また、通信速度は理論値となる。
(※2)通信混雑時は、他プラン(ahamoを含む)の通信を優先する(≒通信速度がより低下する)
irumoは、0.5GBプランを除いて「dカードお支払割」「ビジネスメンバーズ割」(月額187円)と「ドコモ光セット割」「home 5Gセット割」(月額1100円)を適用できる。3GBプランの場合、適用可能な割引を最大限適用すると月額880円で利用可能だ。
一方、irumoは「みんなドコモ割」を適用できない。ただし、0.5GBプラン以外はみんなドコモ割の回線数カウントには含められる。
irumoの国内通話料金は従量制で、30秒当たり22円となる(※3)。通話をよく行うという人にはオプションとして以下の国内通話(準)定額サービスを用意している。
(※3)対象外の通話先あり(「0570」「0180」で始まる電話番号など)
なお、ファミリー割引の「家族内国内通話料割引」については、irumo回線からの発信では適用されない。
他プランとは異なり、irumoでは「ドコモメール」は月額330円の有料オプションとして提供される。他プランから移行する場合は、ドコモメールオプションを契約(継続)しないとドコモメールを利用できなくなるので注意が必要だ。
また、ドコモ経由で有料サブスクリプションサービスを契約するとdポイントの還元を受けられる「爆アゲ セレクション」も一部対応する。サービス開始時点で還元を受けられるサブスクリプションサービスは以下の通りだ。
irumoは「spモードコンテンツ決済サービス」に対応していないため、他プランから移行する場合、同サービスで月額料金を支払っている場合は支払い方法を事前に変更する必要がある。
irumoの利用料金に対する「dポイント」の還元率は以下の通り。
(※4)当面の間は1%(1%還元を終了する場合は別途告知)
(※5)「dポイントクラブ」の利用者登録が必要(当面の間は利用者登録をしていない場合も還元する)
irumoの契約者は、ドコモショップでサポートを受けることもできる。ただし、従来のプランとサポート条件の一部が異なる場合がある。詳しくは、irumoのWebサイトなどで確認してほしい。
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