便利な生成AIとして「ChatGPT」の存在は当然知っているものの、実際は「PCのWebブラウザを開いているときに、気が向いたら使うくらい」という方も多いのではないだろうか。一方で、ChatGPのポテンシャルを発揮するには、移動中などにスマートフォンからこそ活用したいもの。本稿では、ChatGPTをスマホから使うための主な方法について、おさらいしていこう。
ChatGPTは、Web上で提供されているサービスだ。当然スマホからもWebブラウザからアクセスすれば利用できる。ただし、生成AIを使うたびにわざわざWebサイトにアクセスするのは面倒だ。ディスプレイの小さいスマホとなればなおさらである。
実は、モバイルデバイス向けにはiOS/Androidともに、ChatGPTの公式アプリが提供されている(iOS版は2023年5月、Android版は同年7月にリリースされた)。もし見逃していたという場合には、該当のアプリストア(App Store/Playストア)から手持ちのスマホに同アプリをインストールしておきたい。これを利用すれば、スマホからでも素早くChatGPTを利用しやすくなる。
なお、アプリの利用には、ChatGPTのアカウントを使ってログインが必要となる。既にPCのブラウザで使っているアカウントがある場合、同じアカウントでログインすることで、チャット履歴などを同期できる。
以下は、iPhoneでiOS版「ChatGPT」アプリ(バージョン 1.2024.010)を利用した場合の画面例だ。
使い勝手については、ブラウザ版とおおむね共通しているので、すでにChatGPTを使ったことがある人ならば悩むことはまずないだろう。
一方、「そもそもPCでも、ChatGPTを使う機会がほぼない」という人ならば、公式アプリのチャット履歴の同期機能はさほど重要ではなくなる。こうした場合には、「LINE」上で公式アカウントとして提供されているChatGPT関連のサービスも検討してみるとよい。
例えば、picon(渋谷区)が提供している「AIチャットくん」は、1日に送信できる指示の数が5つまでという制限があるものの、基本的には無料で使える。そのため、これだけでも十分だと感じる人は多いはずだ。特に、普段からLINEを利用する機会が多い人ならば、なじみのあるアプリのなかで、生成AIによるテキスト生成を利用できることになる。新しいツールのUIを覚える必要すらなく、手軽だ。
アカウントを検索して、「友だち」に追加し、まずは無料版で数日試してみるとよい。以下は、iOS版LINE(バージョン13.21.0)での画面例だ。
なお、もし「AIチャットくん」の使い勝手が気に入った場合には、月額980円から使える「プレミアムプラン」を契約することで、数の制限なく利用できるようになる。
ただし、先述した「ChatGPT」の公式アプリでは、無料版でも基本的なテキストチャットは無制限で利用できる。AIチャットくんのメリットは、LINEアプリ内で使えるという点に尽きるので、使用アプリにこだわりがない場合には、コスト面も考慮しながら検討することもお忘れなく。
スマホからChatGPTのような生成AIツールを活用することで、隙間時間でのアイデア出しや、メール本文のひな型の素早い作成などにつながるはずだ。これまでChatGPTの利用頻度が低かったという人も、ぜひスマホからの活用方法について模索してみてほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.