FCNT プロダクトマーケティング統括部 副統括部長の正能由紀氏は、arrows We2シリーズの「スペックに表れない魅力」を紹介。arrowsでは、ワンランク上の落下耐性を確保すべく、FCNT独自の基準でテストを行っているという。スマートフォンの故障でよくある「画面割れ」については、「破損して返却された端末を1台1台調べている」という。
「この割れ方はアスファルトに落下したのか、斜めの亀裂はポケットに入れたまま座ったのか、などのシーンを再現して原因を特定する」と同氏。この画面割れだけでも7種類の基準があり、それぞれの基準に対して、約100種類の再現評価を行っているという。例えばポケットの場合、入れ方や角度、ポケットの深さ、位置、さまざまなパラメーターが存在する。このように、細かな検証を繰り返す中でノウハウが蓄積され、次の製品開発に生かしている。
タフネス性能を追求すると、大きくて重いボディーになりがちだが、arrowsでは「美しさの両立」も目指した。「堅牢性を満たすだけなら、強い材料を足せば何とかなる部分があるが、いかにデザイン性を損なわずに基準を満たすかが最大の難関。それと同時に、使う人を思い、長年追求し続けてきた最も重要な点」と正能氏は話す。
実際、arrows We2 Plusとarrows We2ともに、タフネス性能を前面に出したモデルには見えないシンプルな外観だ。arrows We2 Plusの重さは約182gで、手にすると「軽くて持ちやすい」と感じた。その一方で、目に見えにくい工夫も施している。例えば、本体の四隅がわずかに盛り上がっており、衝撃を吸収してくれる。これは「画面を優しく守っている証」だと正能氏は表現する。
カメラは画質のチューニングにこだわった。arrows We2 Plusとarrows We2ともに広角カメラは1/2.7型センサーを用いた5010万画素カメラを搭載。センサーサイズはハイエンド機には劣るが、「暗い場所でもノイズを抑え、明るく解像感のある写真に撮れるよう、人の肌の色、花、風景、よく撮影するシーンで、丁寧にチューニングしている」と正能氏は説明する。スーパーナイトショットではRAW画像を合成することで、暗所でも明るく写せるようにした。このモードはarrows We2 Plusとarrows We2の両方が対応している。
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