FCNTが新「arrows」でSIMフリー市場に再参入 競合ひしめく中で“シェアの奪い合い”にこだわらない理由(3/3 ページ)

» 2024年08月08日 19時30分 公開
[田中聡ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

厳しい目を持つユーザーが多い市場で「ブランドを育てていく」狙いも

arrows We2 Plus IIJの亀井正浩氏

 発表会では、MVNOを代表してIIJ(インターネットイニシアティブ) MVNO事業部 コンシューマーサービス部の亀井正浩氏も登壇。亀井氏は、SIMフリー市場で「日本ユーザーを意識した製品が少なくなってきたことを寂しく思ってきた」中で登場したarrows We2シリーズを歓迎する。

 arrows We2シリーズについて「全ての人が使いやすいスマートフォンになっていると感じており、カタログスペックだけでは読み取れない優れた点がある。重みを感じない重心で持ち心地がよい」と魅力を語る。また、「長くお使いいただきたい」という思いから、メモリを8GBから12GBに拡張したと亀井氏は話す。arrows We2 Plusは、既存ユーザー向けに端末割引を行う「mio優待券」の対象になることも明かした。

arrows We2 Plus IIJ限定でarrows We2 Plusは12GBのメモリを備えている

 外谷氏はIIJとの提携について、「arrowsの復活を一緒に盛り上げていきたい、強いエールをいただいたのがIIJだった」と振り返る。SIMフリーに改めて参入するにあたって「今あるパイを食い合うだけでは面白くない。それはIIJと一緒にすべきことではない」と考えたという。「われわれが持っている安心、安全で長く快適に使っていただける便利さを届けていくことで、SIMフリー市場全体のパイを広げよう」という思いが一致。まずは地に足を付けて展開するとした。

 質疑応答では、SIMフリー市場で戦う意義について、改めて外谷氏が説明した。販路が広がれば、当然売り上げや出荷台数の拡大にもつながるが、「ブランドを育てていく」狙いもあるという。「SIMフリー市場ではキャリア市場以上に厳しい目を持ったお客さまが多くいらっしゃる。そういった中で受け入れられる商品を提供していくことは、arrows全体を強くしていける」(外谷氏)

 目標とするシェアは「公開できるものはない」(外谷氏)と明言は避けた。SIMフリー市場での戦い方については「再参入する上でそこのシェアを奪っても、SIMフリー市場全体を盛り上げていくことにならない。今、SIMフリー市場で買っていないお客さま、arrowsを知らないお客さまにarrows We2をアプローチして育てていきたい」と話す。

 SIMフリー市場はまだ伸びる余地がある、とも外谷氏は考える。「例えば1台目はiPhoneを使っているが、2台目を持ちたいというニーズは年々上がっていると思う。そういった考えでarrows We2 Plusのような商品を選ぶということも、SIMフリーではあるのではないか」(同氏)

arrows We2 Plus arrows We2シリーズの企画・開発メンバー
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月10日 更新
  1. 「iPhoneの調子が悪いです」の文言、なぜアイホンのFAQに? 実はAppleと深く関係 (2026年02月08日)
  2. 総務省有識者会議が「手のひら返し」な我が国への示唆――日本を国際標準から遅れさせたのは自らの愚策のせい (2026年02月08日)
  3. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  4. KDDI、楽天モバイルとの「ローミング重複エリア」を順次終了 松田社長が言及 (2026年02月06日)
  5. 楽天モバイル、1000万回線突破も残る「通信品質」の課題 5G SAの早期導入とKDDIローミング再延長が焦点に (2026年02月07日)
  6. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  7. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  8. 東京アプリ、PayPayがポイント交換先に追加される可能性は? 広報に確認した (2026年02月05日)
  9. 東京アプリ、PayPayとWAON POINTをポイント交換先に追加 交換時期は「決まり次第案内」 (2026年02月09日)
  10. 「小型iPhone SEを復活させて」──手放せない理由SNSで話題 どこが“ちょうどいい”と評価されるのか (2025年11月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年