モトローラ急成長の要因を聞く 日本のスマホはFeliCaありきで開発、ソフトバンクやIIJとのタッグも成功(2/3 ページ)

» 2024年08月09日 12時42分 公開
[石野純也ITmedia]
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MVNOではIIJが独占販売 「今回はこのやり方が一番よかった」

―― ソフトバンクとの話が先ほど出ましたが、オープンマーケットモデルはIIJmioが独占販売しています。MVNO最大手とはいえ、1社だとなかなか規模感も出ないと思いますが、この取り組みにはどのような意味があるのでしょうか。

仲田氏 パートナーの皆さんにお願いしているのは、他社の端末以上に弊社の端末をしっかりと訴求していただき、販売していただくことで、これが重要なポイントです。それを最大化するにはどのような方法がいいのかをいろいろな人とお話しする中で、IIJさんが積極的に取り組んでいただけるということだったので、このような座組になりました。

モトローラ motorola edge 50 proは、MVNOではIIJ専売となる。MNPで購入すると4万9800円に割り引かれるのも魅力だ

―― 独占だと、逆に他のMVNOの販路がなくなってしまいますが、それを惜しいと感じたことはありませんか。

仲田氏 いろいろな考え方がありますが、今回に関しては、このやり方が一番よかったと思っています。プロモーションもそうですが、いろいろなことを試しながらやっているところです。売り方に関しても、そのときに一番いい方法を選んでいきたいと考えています。

―― IIJmio以外の量販店では販売していますが、こちらでも売れているのでしょうか。

仲田氏 はい。売れています。もちろんIIJさんには売っていただいていますが、いろいろなリテールできちんと数が出ています。

日本で出すスマートフォンはFeliCaありきで開発している

―― FeliCa(おサイフケータイ)についてお伺いしたいのですが、moto g64 5Gもmotorola edge 50 proも、おサイフケータイに対応しています。必須と考えているというご発言もありましたが、この真意を教えてください。

仲田氏 防水に関しては、われわれ(モトローラ・モビリティ・ジャパン)から必須ということをグローバルの端末企画部隊に言い続けてきました。今では、日本の当たり前ではなく、世界の当たり前になりつつあり、さまざまな国や地域で防水の価値が認められるようになってきました。実際、かなりの製品は防水ありきになっています。

 FeliCaに関しても、ベースとしてNFCを搭載していることもあり、日本に向けて出荷する可能性があるものは、FeliCaを前提にしながら企画開発しています。われわれからも、早い段階でそれを伝えています。これまでは、グローバルモデルにこういうものがあると伝えられ、その中からピックアップしていましたが、逆に、われわれの方からこの機種にはこういう価格帯で、こういった商品性を持った端末を作ってくれという要望を挙げています。そうすると、防水もFeliCaも入るから、これがいいのではという提案があります。こういうものが欲しいので、これを開発してほしい、では、ベースを何にするか……そういう形にコミュニケーションの仕方を変えています。

―― そうなると、次のrazr 50 ultra、razr 50も期待できますね。

仲田氏 これに関しては、その時期になったらお話ししたいと思います。

―― 昨年販売したrazr 40やrazr 40sはやはり反響が大きかったのでしょうか。

仲田氏 ものすごく大きな反響をいただきました。やはり2つ折りがお好きな方はいらっしゃいます。これが手放せないという声もいただきました。2つ折りのよさは、実際に使えば分かっていただけると思います。より多くの方に知っていただく活動はしていきます。われわれだけでなく、サムスンさんやZTEさんが出されたことで、認知が上がっているのもいいことです。認知が上がった中で触っていただくところまで持っていければ、このよさが伝わると考えています。

 razr 50、razr 50 ultraはニューヨークで実機を触りましたが、かなり完成度が高い。ヒンジの部分も改良していますし、デザインやマテリアル(素材)も、かなりいいものになりました。商品として素晴らしいので、日本で発売した際にどのような反響をいただけるのかが、非常に楽しみです。

モトローラ 海外で発表済みのrazr 50(右)とrazr 50 ultra(左)は日本でも投入する予定

―― razr 50、50 ultraもそうですが、motorola edge 50 proにも共通戦略としてPANTONEのカラーが採用されています。これはどのような意図でやられているのでしょうか。

仲田氏 ライフスタイルテックというのが、モトローラの推しているポイントです。日常生活の中で使いやすい、使いたくなるもの。皆さんのライフスタイルの中で、スマホがそれをいかに支援していくのか。言い換えると、ライフスタイルの中でテクノロジーをどう活用するのかを提案するのが、グローバルでの戦略です。ファッション性のように、持ち歩きたくなることもライフスタイルでは重要です。そこが、素材選びにも表れています。また、グローバル全体では、ESG(環境、社会、企業統治)の観点でリサイクル素材もどんどん活用しています。

―― 先ほど、日本から要望を出すというお話がありましたが、カラーバリエーションについてもそうなのでしょうか。

仲田氏 そうですね。例えば、motorola edge 50シリーズにはNordic Woodという木材を使ったバリエーションもありますが、社内で議論し、使い方が限定されるという理由で見送っています。逆に、razr 40ではバニラクリームがご好評を得ていたので、定番のように継続しています。

 カラー以外だと、海外では箱に香りをつけたりもしているのですが、日本ではセンシティブなのでそれもやっていません。グローバルのものがあるとはいえ、市場の声は議論しつつフィードバックしています。

―― におい、ですか。

仲田氏 はい。香水ですね。箱につけているようです。

モトローラ バニラクリームは、moto g64y 5Gとmotorola edge 50s proでも継続している

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