まるで亡き愛犬が目の前でよみがえるかのような感動 「Vision Pro」は異次元のデバイスだった(3/3 ページ)

» 2024年08月12日 06時00分 公開
[金子麟太郎,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

高価なデバイスだが、満足度が高いVision Pro

 冒頭でVision Proの体験を「掛け値なし」と表現したのは、購入してから約1カ月がたったいまでも、「買わなければよかった」という後悔がないからだ。確かに、高価な物であることは間違いないし、装着感はまだ改善の余地があるが、それでも既存のデバイスとは違う体験要素が多く、満足している点は多い。

 連続駆動時間についてはバッテリーのみでの使用なら最大2時間、動画再生なら最大2.5時間となっており、短いとは感じつつも、今のところは問題ないと感じる。バッテリーをUSB Type-Cケーブルで充電しながら使うことも可能だし、AppleはVision Proのサポートページで「20〜30分ごとに休憩を取ることを推奨」しており、先述の装着感や目への負担を考えると、長時間の装着は現実的ではないからだ。

 最後にVision Proに何を期待するのかを少し考えたい。1つは価格。大半の人はまず価格だけを見て、「高価であるがゆえに買うのをためらう」はず。筆者自身も体験するまではそうだった。だからこそ、Appleは低価格のモデルも用意すべきだ。

 もう1つは体験の重要性。Vision Proは高価だからこそ体験の場も重要だろう。WebページやYouTubeの情報だけではVision Proでどのような体験ができ、どのような場面で役立つのかが想起しづらいため、体験できる場やコンテンツが増えるといい。

 付け加えると、体験と感動を手軽にシェアしづらい、というのも課題といえる。例えば、スマートフォンで撮影した写真や動画について、すぐ近くにいる人が興味を示せば、ディスプレイをのぞき込んでもらうかSNSやAirDropなどのワイヤレス通信を介してシェアできるため、「画質がきれいだね」「この写真はどこで撮影したの?」というような会話につながりやすい。

 一方、Vision Proは外から見ただけでは中でどのようなコンテンツが表示されているのか、何を操作しているのか、どのような情報を得ているのかが分からない。だから安全といえるのだが、逆にいえば「体験と感動を手軽に共有しづらい」感がある。

 実はVision Proでしていることを周りにいる他の人に見せることはできる。Vision Proのビュー(見えている映像)をMacやiPadにミラーリング(画面の共有)したり、「ゲストユーザ」機能を使って他の人に本体ごと手渡したりすればよいが、いずれの方法も何らかの設定や操作が必要で、画面を横からのぞき込んで見てもらうスマートフォンと比べると、体験と感動の共有に一手間かかる。

VisionPro Apple 空間 ゴーグル ゲストユーザ機能などを利用して、Vision Proを他の人に体験してもらうことはできるが、いくつかの手順を踏む必要がある

 まだ書き足りないところは多いが、今後、じっくりと使って分かったことがあれば、別途お伝えしたい。今回は自宅内で使ったが、別の場所や乗り物で使うと、別の印象や感想を抱く可能性は十分あると思う。繰り返しにはなるが、Vision Proで少しでも気になることがあれば、1回の体験時間は短いが、Apple Storeにて無料で体験してほしい。

VisionPro Apple 空間 ゴーグル 飛行機など、別の場所で使ってみると、Vision Proに違った印象を抱きそうだ
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月12日 更新
  1. ダイソーで1100円のノイキャンイヤフォン「TWS009」を試す 騒音カットの効果は実感も電池持ちに課題か (2026年10月09日)
  2. 資産3000万円以上が対象 MUFG「エムット」最上位サービスと“年会費無料”アメックス・プラチナの魅力とは (2026年10月08日)
  3. ダイソーで1100円の「GaN USB充電器」は折り畳みプラグで外出用に持ち歩きやすい 45W出力対応でPCでも使える (2026年10月10日)
  4. スマホの「実質価格」高騰の恐れ、iPhone 18 Proは2倍高く? 総務省の残価設定ルール厳格化は“誰のため”か (2026年10月10日)
  5. 10月1日から楽天モバイルの「au 4G LTEエリアローミング」が縮小も意外と残っている件 (2026年10月10日)
  6. 楽天モバイル、KDDIローミングが大幅に縮小――ユーザーに対する説明責任はないのか (2026年10月11日)
  7. POCO F9 Ultraのベースモデル「REDMI K100 Pro Max」はバッテリー容量とカラバリに違いがある (2026年10月11日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. 【ワークマン】4900円の「アーバンライトバックパック」 豊富なポケットやナスカン&バックル付き (2026年10月11日)
  10. ドコモが「Google Pixel 10a(256GB)」を11万6930円に値上げ 2年7万円台に (2026年10月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー