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携帯キャリアのポイ活プラン競争が激化 「auマネ活プラン+」の狙い、対抗策を打ち出したドコモの動きに注目石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2024年11月30日 14時22分 公開
[石野純也ITmedia]

auマネ活プラン+導入の背景は? ゴールドカード促進の狙いも

 KDDIがauマネ活プラン+を導入した背景には、ユーザーの声があったという。現行のauマネ活プランは、金融特典が充実しているものの、1つ1つの還元額が小さい。実際、「1年限定の特典ではない方がいい」といった声や、「決済によっては上限に達するハードルが高い」といった声が挙がっていた。特典のバリエーションが多すぎることで、「いくらおトクになっているか分かりづらい」という不満も出ていたという。

auマネ活プラン+ 現行のauマネ活プランに対し、改善を求める声が挙がっていたという

 一方で、金融・決済連動の料金プランは、キャリアの通信事業と金融・決済事業のシナジーを生み出しやすい特徴もある。通信事業にとっては、「クレジットカードやau PAYを多くご利用いただけばいただくほど、解約率が下がる」(同)メリットがある。加えて言えば、基本料が通常のデータ無制限の料金プランより高いため、ARPU(1ユーザーあたりの平均収入)も上げやすい。中容量プランからの切り替えが増えることも見込めそうだ。

 金融・決済事業にとっては、口座の獲得や、決済額の上昇といった効果がある。現行のauマネ活プランでも、au PAY カードは一般的なデータ無制限の料金プランに比べ、決済単価は1.3倍に拡大。au PAY ゴールドカードで支払った料金に対する還元を手厚くしていたことも奏功して、その比率は6.4倍にまで増えた。au PAYも、決済単価は1.2倍に増加。金利が上がることもあり、auじぶん銀行の預金残高は1.4倍になった。

auマネ活プラン+ 金融・決済事業へのシナジー効果も大きく、KDDIにとって導入するメリットは大きい

 auマネ活プラン+では、よりau PAYやau PAY(ゴールド)カードとの連携を強化しているため、この金額がさらに上がる可能性がある。基本料が高い分、au PAYやau PAY(ゴールド)カードを使って、“元を取ろう”というモチベーションが働くからだ。還元を上限まで受ければデータ容量が使い放題の料金プランとして非常に安くなることも、決済サービスの利用を後押しするはずだ。

 同時に、auマネ活プラン+からは、KDDIがau PAY ゴールドカードの獲得を増やしていきたい狙いも透けて見える。その理由の1つが、au PAY ゴールドカードの還元率を大きく上げていることだ。先に挙げたau PAYでの4.5%還元も、au PAY ゴールドカードを契約している場合の話。それ以外だと、au PAYに追加される還元率は1.5%まで下がる。上限である1500ポイントを達成するのに必要な決済額は10万円に跳ね上がる計算だ。通常のau PAY カードでは、還元率が上がらない。

auマネ活プラン+ au PAY、au PAY カードともに、ゴールドカードの有無で還元率が変わる。画像はKDDIのプレスリリースより

 また、auマネ活プラン+と合わせて導入される「ポイントアップリワード」も、au PAY ゴールドカードのみの特典だ。ポイントアップリワードは、au PAYのオートチャージにゴールドカードを設定し、支払い口座をauじぶん銀行に設定したり、auでんきの支払いをしたりといった条件を満たすと、最大で5%のポイント還元を受けられる仕組みのこと。上限は最大1000ポイントで、auマネ活プラン+と合わせて利用すると、au PAYの決済が10%還元になることが訴求されている。

auマネ活プラン+ auマネ活プラン+とは別に、au PAY ゴールドカードとau PAYを連動させたポイントアップリワードも開始する

 KDDIのau PAY ゴールドカードは、auマネ活プランなどの効果で9月には138万会員まで伸びているものの、この分野で強いのはドコモ。同社のdカードGOLDは既に1100万会員を超えており、後発のKDDIは大きく水をあけられている。ゴールドカードは年会費を課金できる上に、決済額も上がりやすく収益源になる。auマネ活プラン+は、その勢いをさらに伸ばすための料金プランというわけだ。

auマネ活プラン+ auマネ活プランの効果もあり、ゴールドカードの会員数は大きく伸びているが、ドコモの1100万会員にはまだまだ及ばない。ゴールドカードの還元を手厚くする狙いもここにあるとみていいだろう

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