今日から始めるモバイル決済

携帯キャリアのポイ活プラン競争が激化 「auマネ活プラン+」の狙い、対抗策を打ち出したドコモの動きに注目石野純也のMobile Eye(3/3 ページ)

» 2024年11月30日 14時22分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ドコモもポイ活プラン改定でauのお株を奪う、ソフトバンクはどう出る

 先行する他社の決済連動料金プランにはないポイントのためやすさを打ち出したKDDIだが、この分野の競争は激化している。auマネ活プラン+に素早く追随した形になったのが、ドコモだ。同社は12月1日に「ahamoポイ活」と「eximoポイ活」を改定し、auマネ活プラン+と同様、ポイント還元をコード決済とクレジットカードに両対応させる。

 ドコモによると、決済方法を多様化してほしいとの声があり、以前から改定の準備は進めてきていたというが、結果としてKDDIのauマネ活プラン+とほぼ同時期に、コード決済とクレジットカードの両方に還元することが実現した格好だ。先行して4月に導入されたahamoポイ活はd払いへの還元のみ、8月にスタートしたeximoポイ活はdカードやdカードを設定したd払いへの還元のみだったが、12月1日以降は、その制約がなくなる。

ドコモ ドコモは、ahamoポイ活、eximoポイ活をそれぞれ改定。eximoポイ活にはd払いへの還元が、ahamoポイ活にはdカードへの還元が加わった。画像はドコモのリリースより(以下同)

 しかも、現時点ではキャンペーンを継続しており、どちらの決済手段を使っても還元率は10%と高い。キャンペーン終了後は、dカードが3%、dカードGOLDが5%、dカードPLATINUMが10%と、契約しているカードの種類で還元率は変わってくるものの、最低3%の上乗せからとなっており、ポイントはためやすい。しかも、上限がコード決済とクレジットカードに分かれておらず、利用の割合はユーザー自身で決めることができる。

ahamo ポイ活
eximo ポイ活 ahamo ポイ活、eximo ポイ活の詳細。決済手段が多様化し、使い勝手が大きく上がった

 au PAYとau PAYクレジットカードを均等に近い形で使っていかなければならないauマネ活プラン+より、還元を受けやすくなっているというわけだ。ahamoポイ活はdポイントを携帯電話料金に充当すると実質料金はデータ容量100GBで2750円、eximoポイ活だとデータ容量無制限で2728円まで下がる。もともと、ドコモのポイ活プランは大手3キャリアの決済連動料金プランの中で実質価格を最安に抑えていたが、決済手段の柔軟性が増したことで、その魅力が高まったといえる。

 ドコモとKDDIの2社が、コード決済とクレジットカードの両方で還元を実施する中、ソフトバンクがどう対抗してくるのかにも注目が集まる。同社は2023年10月にPayPayの還元率が上がるペイトクを導入したが、その後、料金プランの中身は改定されていない。コード決済のPayPayでは最大5%の還元を受けられる一方で、PayPayカードで直接決済した際の恩恵がない。現状では、PayPayを通じてPayPayカード払いをした時のみ、還元の対象になる。

ペイトク メインブランドへの移行がプラスになったというソフトバンク。その原動力の1つになっているが、ペイトクだ

 一方で、ペイトクもソフトバンクの武器になりつつある。その結果、中容量のサブブランドであるY!mobileから、メインブランドのソフトバンクへ移行するユーザーが増えているという。同社の代表取締役社長執行役員兼CEO、宮川潤一氏は「ペイトクの魅力を高めることをやっていきたい」と、料金改定の可能性も示唆している。還元額を加味した実質価格をこれ以上落とすのは難しいとみられるが、他社と同様、クレジットカードの決済に対応していく可能性は十分ある。金額だけでなく、いかにポイントをためやすくするかが決済連動料金プランの競争軸になりつつあるといえそうだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月18日 更新
  1. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  2. 【ワークマン】1500円の「ベーシックアンカーボディバッグ」 二気室構造で必需品がまとまる (2026年05月16日)
  3. 楽天モバイルが「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を再開 同時申し込みで2990円 (2026年05月16日)
  4. なぜ? ソニーが語る「Xperia 1 VIII」大幅値上げの理由 約24万〜30万円の価格は受け入れられるのか (2026年05月16日)
  5. サイゼリヤは“折りたたみスマホお断り”なのか? セルフ注文画面が話題、真偽を実機で確かめた (2026年05月13日)
  6. 「お疲れさまです」はいらない? ビジネスチャットで“嫌われる“かもしれない振る舞い7選 (2026年05月17日)
  7. 「Xperia 1 VIII」のAIカメラ機能が炎上したワケ 「画質劣化ではなく選択肢の1つ」とソニーは説明 (2026年05月15日)
  8. OPPOから空冷ファン内蔵の「K15 Pro」登場  IP69防水と静音性を両立、8000mAhの大容量バッテリーも魅力 (2026年05月17日)
  9. 楽天、MNO本格参入後に初の黒字化 三木谷会長「KDDIローミング終了」と「値上げ」は明言避ける (2026年05月15日)
  10. 「Xperia 1 VIII」は先代の「Xperia 1 VII」から何が進化した? デザインからカメラ、オーディオまで実機で解説 (2026年05月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年