NTTドコモが、2025年6月5日から新料金プラン「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」を提供する。
ドコモ MAXは現在提供しているデータ無制限プラン「eximo」、ドコモ ポイ活 MAXは「eximo ポイ活」の後継プランに位置付けられる。ドコモ ポイ活 20は、中容量の20GBに抑えた新プランとなる。新料金プランの提供に伴い、eximoとeximo ポイ活は、2025年6月4日に新規受付を終了する。
気になるのが、今のeximoと比べて料金は高いのか、安いのか、何が変わったのかだろう。そこで、ドコモ MAXとeximo、ドコモ ポイ活 MAXとeximo ポイ活の料金や特典などを整理してみた。
まずはドコモ MAXとeximoから。1GBまで、1GB超〜3GB、3GB超〜無制限という3段階の設計は、両プランとも変わらない。割引前の基本料金はドコモ MAXが1133円値上げになっているが、ドコモ MAXでは割引を手厚くしている。みんなドコモ割とドコモ光セット/home 5G セット割は1100円から1210円に、dカードお支払割は187円から550円に増額した。
さらに、ドコモ MAXでは長期割引を新設し、ドコモの契約期間が20年以上だと月220円、10年以上だと月110円を割り引く。110円を割り引くドコモでんきセット割も新設した。割引をフルに適用した場合、ドコモ MAXのeximoからの値上げ幅は220円に抑えられる。
加えて、ドコモ MAXでは新たな特典を用意する。ドコモが目玉として訴求するのが、月額4200円の「DAZN for docomo」が追加料金なしで見放題になること。
ahamoで提供していた国際ローミング30GBまで無料の特典も2025年9月以降に追加する。9月までは「世界そのままギガ」を契約することで、追加料金なしで30GBまで利用できる。なお、ahamoの国際ローミングは91カ国をカバーしているが、ドコモ MAXでは200を超える国や地域をカバーする。
Amazonプライムの月額料金6カ月分をポイント還元し、7カ月目以降は120ポイントを還元する特典も用意する。
続いて、ポイ活プランの違いも見ていこう。こちらも基本料金は、ドコモ ポイ活 MAXがeximo ポイ活よりも1133円高いが、割引適用後の差額は220円に縮まる。DAZN for docomoが見放題、国際ローミング30GB無料、Amazonプライム6カ月分が実質無料といった特典もドコモMAXと同様だ。
dカードやd払いの還元率は変更なく、対象決済サービスで受けられる最大5000ポイントの還元も変わらない。こちらも、追加された特典に魅力を感じられるかどうかが、乗り換えの判断基準になりそうだ。
また今回、新たに中容量のドコモ ポイ活 20も追加した。20GBまでと20GB超〜無制限の2段階で料金が変動し、20GBを超えると基本料金が7898円から9570円に上がる。この金額はeximo ポイ活やドコモ ポイ活 MAXよりも安いが、注意点がある。
ドコモ ポイ活 20のポイント還元率はドコモ ポイ活 MAXよりも低く、dカード PLATINUMだと10%から5%に、dカード GOLDだと5%から3%に、dカードだと3%から1%に下がる。対象決済の利用によるポイント還元は、MAXの半分である2500ポイントにとどまる。このポイント分を、割引適用後の基本料金から引いた金額は、20GB超えだと3740円になり、eximo ポイ活やドコモ ポイ活 MAXよりも高くなる。
ドコモの決済サービスをよく使い、毎月のデータ通信量が20GBを超える人は選ばない方がいいだろう。また、ドコモ ポイ活 20には、DAZN for docomo無料、国際ローミング30GB無料、長期利用割の特典が付かない点にも注意したい。
ドコモ MAX/eximoと、ドコモ ポイ活 MAXとeximo ポイ活の違いをまとめると、以下の通りになる。
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