心電図測定に対応した「Pixel Watch 4」が10月9日に登場 より明るく広いディスプレイを搭載して5万2800円から

» 2025年08月21日 01時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 Googleは8月21日、新型スマートウォッチ「Google Pixel Watch 4」を日本で発売することを発表した。発売予定日は10月9日で、直販サイト(Google ストア)で予約を受け付ける。直販サイトにおける価格は以下の通りだ。

  • 41mm(Bluetooth/Wi-Fi):5万2800円
  • 41mm(LTE):6万9800円
  • 45mm(Bluetooth/Wi-Fi):5万9800円
  • 45mm(LTE):7万6800円
41mm 41mmモデルは「Matte Blackケース+Obsidianアクティブバンド」「Polished Silverケース+Porcelainアクティブバンド」「Champagne Goldケース+Lemongrassアクティブケース」「Polished Silverケース+Irisアクティブバンド」の4種類が販売される
44mm 44mmモデルは「Matte Blackケース+Obsidianアクティブバンド」「Polished Silverケース+Porcelainアクティブバンド」「Satin Moonstoneケース+Moonstoneアクティブバンド」の3種類が販売される
実機群 Pixel Watch 4の実機

Pixel Watch 4の概要

 Pixel Watch 4は、GoogleのWear OS搭載スマートウォッチ「Google Pixel Watch」の第4世代製品となる。業界初のドーム型の有機ELディスプレイ「Actua 360ディスプレイ」を搭載することでフレーム(額縁)をさらに狭くすることに成功した他、日本向けモデルとしては初めての「ECG(Electrocardiogram : 心電図)」の計測に対応したことも特徴だ。

 ケース(本体)はアルミニウム製で、サイズは41mmと45mmの2種類を用意している。ケースのカラーはMatte Black、Polished Silver、Champagne Gold(41mmのみ)、Satin Moonstone(44mmのみ)の4種類があり、それぞれのカラーに合わせたアクティブバンドが付属する(41mmのPolished Silverのみ、アクティブバンドを2色から選べる)。バンドは純正のオプション品やサードパーティー製のものと付け替えることも可能だ。

41mm 41mmモデルは、ケースとアクティブバンドの組み合わせで4種類のセットが用意される
45mm 45mmモデルは、ケースとアクティブバンドの組み合わせで3種類のセットが用意される

プロセッサ/メモリ/ストレージ

 プロセッサ(SoC)はQualcommの新製品「Snapdragon W5 Gen 2」と「次世代ML搭載コプロセッサ(Cortex M55)」のデュアル構成で、処理内容に応じて使い分けている。メモリは2GBで内蔵ストレージ(eMMC)は32GBを備える。OSはWear OS 6.0をプリインストールする。ペアとなるスマートフォンは、Android 11以降を搭載している必要がある。

初採用 Pixel Watch 4はQualcommの「Snapdragon W5 Gen 2」を世界初採用する
デュアル あえてデュアルプロセッサ構成とすることで、処理性能の向上と消費電力の削減を両立している

ディスプレイと各種センサー

 先述の通り、Pixel Watch 4はActua 360ディスプレイを採用している。これにより、先代の同一サイズモデルと比べるとベゼルは約16%縮小し、画面サイズは約10%拡大している。画面の画素密度は両サイズ共に320ppiだ。ディスプレイの輝度は最大3000ニトで、屋外での視認性がより高まっている。常時表示(Always on Display)にも対応している。

 搭載しているセンサーは以下の通りだ。

  • コンパス
  • 高度計
  • 赤色光/赤外線センサー(酸素飽和度のモニタリング用)
  • 多目的電気センサー(心電図計測用)
  • マルチパス光学式心拍数センサー
  • 3軸加速度計
  • ジャイロスコープ
  • 周囲光センサー
  • 皮膚コンダクタンス(cEDA)測定用電気センサー(身体反応の計測用)
  • 非接触皮膚温センサー
  • 気圧計
  • 磁力計

 エクササイズモードでは「ピックルボール」「バスケットボール」などを新規追加し、合わせて50種類に対応するようになった。「ワークアウトモード」の自動検出/分類も、AIを生かしてより精緻に行えるようになった。先述の通り、ECGの計測も可能となったので、健康管理に役立てやすくなった。

 測位衛星はGPS/GNSS(Galileo)/GLONASS/BeiDou/QZSS(みちびき)に対応しており、2波を同時に捕捉することで精度を高める「デュアル周波数GPS」も利用可能だ。

Actua 360ディスプレイ Actua 360ディスプレイ(ドーム型有機ELディスプレイ)を採用することで、ベゼルを狭めつつ画面の表示領域を拡大できた
背面 背面のセンサー類
アクティビティの検出 AIを活用することでワークアウトモードの自動検出/分類の精度も向上している
ECG 心電図の計測にも対応する

通信機能/バッテリー容量

 Pixel Watch 4は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、最新のBluetooth 6.0と超広帯域無線(UWB)通信に対応している。LTEモデルについては、LTE(4G)/W-CDMA規格のモバイル通信も可能だ(eSIM内蔵)。非接触通信はNFC Type A/Bの他、日本向けモデル限定で「FeliCa(おサイフケータイ相当)」にも対応している。

 バッテリー容量(定格値)は41mmモデルが325mAh、45mmモデルが455mAhとなる。バッテリー駆動時間は以下の通りだ。

  • 41mmモデル
    • 常時表示有効時:最長30時間
    • バッテリーセーバー有効時:最長48時間
  • 45mmモデル
    • 常時表示有効時:最長40時間
    • バッテリーセーバー有効時:最長72時間

 バッテリーの充電は、付属の「急速充電ホルダー」で行える。このホルダーは過去世代との互換性を持たない

バッテリー 両サイズ共に、バッテリー駆動時間は最大25%延びている
充電 急速充電アダプターは形状が変わっている。充電速度は先代比で最大25%アップするという

サイズと重量

 画面部は、Actua 360ディスプレイに合わせて作られた「Corning Gorilla Glass 5」で保護されている。ケースはIP68等級の防塵(じん)/防水性能と、5気圧耐水に対応している。ケース部のサイズと重量は以下の通りだ。

  • 41mmモデル:約41(直径)×12.3(厚さ)mm/約31g
  • 45mmモデル:約45(直径)×12.3(厚さ)mm/約36.7g
Fitbitアプリ Pixel Watch 4のリリースに合わせて、スマートフォン向けの「Fitbitアプリ」のユーザーインタフェース(UI)が一新される
右側面 先代からパッと見で変わりないように見える右側面だが、リューズの操作性が改善されている
左側面 左側面には充電端子が備わる

Google ストアでのキャンペーン

 直販サイトでは、9月8日まで発売記念の「下取りキャンペーン」を実施する。先代(Pixel Watch 3)を下取りに出した場合、最大2万5800円で買い取ってもらえるという。下取り額はPixel Watch 4購入時の請求額から差し引かれる。

 また、直販サイトでPixel Watch 4を予約した上で購入すると、抽選でオリジナルの「Google Pixel スマホ&ウォッチスタンド」がプレゼントされる。

抽選プレゼント Google ストアでPixel Watch 4を予約購入すると抽選でもらえる「Google Pixel スマホ&ウォッチスタンド」

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2025年12月07日 更新
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