OPPOはAndroidをベースとする独自の「ColorOS」を開発し、ユーザー体験を向上させることにも注力している。プレゼンテーションでは、機種のグレードに関係なく、長期的に快適に使えることを強調した。それらソフトウェアに関するラボも案内した。
数万台のスマホを同時にテストできる「インテリジェント端末試験ラボ」には、黒い大きな箱が並び、その中で多くの端末が動作していた。世界中の1万以上のサードパーティー製アプリの互換性がテストしているとのことで、日本向けの「Yahoo」アプリが表示されている端末も見かけた。ほとんどのプロセスが自動化されていて、24時間365日稼働しているという。
続いて案内されたのが「電力消費インテリジェンスラボ」だ。100セット以上の高度な機器を備え、自社で開発した自動化ソフトウェアで24時間365日稼働できるという。ロボットによって端末が運搬され、評価装置に設置された端末は無人で操作されていた。動画を見る、ゲームをするなど、さまざまなシナリオでの電力消費をテストするラボだ。
最後に案内された「通信ラボ」は、スマホにとって非常な重要な通信技術について研究する施設だ。OPPO独自の通信チップ、ネットワーク接続性能を高める「AI LinkBoost」、360°サラウンドアンテナ設計などは、無線で行うあらゆる機能がテストされている。
スマホのR&D施設でよく見かける電波暗室もあったが、マイクロ波をテストする機器は業界初の完全自動化を実現している。ロボットアームが自動的に端末を設置し、テストする様子も披露した。
OPPOではスマホの製造工程の85%、評価テストの90%が自動化されており、さらに自動化率を高める計画とのこと。
Apex Guardの概要を紹介するワークショップが開催された部屋では、いくつかのデモも披露した。
例えば、他社より一歩進んだ防水性能をアピールするべく、氷水、洗剤が入った水、牛乳、コーラなど8種類の液体を入れた容器にスマホを沈めて、取り出した後に正常に動作することを確認するデモも披露した。
実際の防水テストでは、一定時間浸水させた後に乾かした後、分解して内部への影響を確認する。それを再現するように、端末を分解するデモも披露した。新製品の発表会などで、あらかじめ分解された基板や部品が展示されることは多いが、目の前で分解され、細かい部位についてまで説明を受けたのは初めての体験。全くモノは違うが、“マグロの解体ショー”ならぬ“スマホの解体ショー”といった趣だった。
さらに、30度の環境で長時間ゲームを続け、端末の温度やパフォーマンスを確認したり、48カ月の経年劣化後のパフォーマンスを調べたりするデモも披露した。
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