OPPOの研究施設で見た「業界標準を超える」スマホの作り方 電池寿命を延ばす素材、24時間365日稼働のテストも(2/3 ページ)

» 2025年12月15日 12時32分 公開
[村元正剛ITmedia]

パフォーマンスや電池持ちを向上させる開発にも注力

 OPPOはAndroidをベースとする独自の「ColorOS」を開発し、ユーザー体験を向上させることにも注力している。プレゼンテーションでは、機種のグレードに関係なく、長期的に快適に使えることを強調した。それらソフトウェアに関するラボも案内した。

 数万台のスマホを同時にテストできる「インテリジェント端末試験ラボ」には、黒い大きな箱が並び、その中で多くの端末が動作していた。世界中の1万以上のサードパーティー製アプリの互換性がテストしているとのことで、日本向けの「Yahoo」アプリが表示されている端末も見かけた。ほとんどのプロセスが自動化されていて、24時間365日稼働しているという。

OPPO 人はおらず、たくさんの黒い箱が並ぶ「インテリジェント端末試験ラボ」
OPPO その内部では、たくさんのスマホがセットされ、自動でアプリの動作確認が行われていた
OPPO 最新のOPPO Find X9シリーズを始め、複数の機種が同時に評価される

 続いて案内されたのが「電力消費インテリジェンスラボ」だ。100セット以上の高度な機器を備え、自社で開発した自動化ソフトウェアで24時間365日稼働できるという。ロボットによって端末が運搬され、評価装置に設置された端末は無人で操作されていた。動画を見る、ゲームをするなど、さまざまなシナリオでの電力消費をテストするラボだ。

OPPO 「電力消費インテリジェンスラボ」も完全自動化で、箱の中で試験が行われる
OPPO 評価するスマホはアームロボットが運搬してセットする
OPPO 箱の中では、自動で動画が再生されたり、ゲームがプレイされたりしていた

 最後に案内された「通信ラボ」は、スマホにとって非常な重要な通信技術について研究する施設だ。OPPO独自の通信チップ、ネットワーク接続性能を高める「AI LinkBoost」、360°サラウンドアンテナ設計などは、無線で行うあらゆる機能がテストされている。

 スマホのR&D施設でよく見かける電波暗室もあったが、マイクロ波をテストする機器は業界初の完全自動化を実現している。ロボットアームが自動的に端末を設置し、テストする様子も披露した。

OPPO 通信性能をテストする電波暗室は、他社で見るものと、さほど変わらない印象を受けた
OPPO エレベーター内でも安定して通信できるかどうかを実験する設備など、より細かいシチュエーションを想定したテストが行われている暗室もあった
OPPO マイクロ波をテストする暗室は、自動で扉が開閉し、アームロボットによって評価端末が運ばれていた

 OPPOではスマホの製造工程の85%、評価テストの90%が自動化されており、さらに自動化率を高める計画とのこと。

防水性能の効果を確認するために端末を分解

 Apex Guardの概要を紹介するワークショップが開催された部屋では、いくつかのデモも披露した。

 例えば、他社より一歩進んだ防水性能をアピールするべく、氷水、洗剤が入った水、牛乳、コーラなど8種類の液体を入れた容器にスマホを沈めて、取り出した後に正常に動作することを確認するデモも披露した。

OPPO 防水性能は日本メーカーがリードしていたはずだが、OPPOがそのお株を奪おうとしているようにも思えた

 実際の防水テストでは、一定時間浸水させた後に乾かした後、分解して内部への影響を確認する。それを再現するように、端末を分解するデモも披露した。新製品の発表会などで、あらかじめ分解された基板や部品が展示されることは多いが、目の前で分解され、細かい部位についてまで説明を受けたのは初めての体験。全くモノは違うが、“マグロの解体ショー”ならぬ“スマホの解体ショー”といった趣だった。

OPPO Find X9 Proを分解するデモを披露。分解しつつ、新しい素材や技術によって強度と薄型化を両立させているともアピールした
OPPO 10月28日にスペイン・バルセロナで発表されたばかりの最新フラグシップ、Find X9シリーズも見せていただいた。日本発売を期待したい

 さらに、30度の環境で長時間ゲームを続け、端末の温度やパフォーマンスを確認したり、48カ月の経年劣化後のパフォーマンスを調べたりするデモも披露した。

OPPO 30度の環境を作って、端末に負荷がかかるゲームを行い、パフォーマンスが維持されることを確認するデモ

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