キャリアで“端末のみ”を購入するメリットと注意点【2026年1月版】 ドコモと楽天モバイルが狙い目(1/2 ページ)

» 2026年01月07日 15時49分 公開
[シムラボITmedia]
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 2019年の電気通信事業法の改正により、携帯キャリアでは回線契約なしで端末本体を買えるようになりました。端末はメーカーの公式ショップや家電量販店などでも買えますが、実はキャリアで買った方がお得な場合もあります。

 一方、最近では一部キャリアで端末のみの販売をやめたり、条件を付けたりする場合も出てきました。そこで今回はドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルで端末のみを買うメリットと手順を解説した上で、どこで買うのがお得か価格を比較します。(価格は全て2026年1月7日時点の税込み)

キャリアで端末のみを買うメリット

 ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどのスマホキャリアで端末を買う最大のメリットは、端末購入プログラムを利用できる点です。ドコモは「いつでもカエドキプログラム」、auは「スマホトクするプログラム」、ソフトバンクは「新トクするサポート+」、楽天モバイルは「買い替え超トクプログラム」という名称で、それぞれ差異はあるものの、どれも「2年後に端末を返却することを前提に、端末が安く買える仕組み」と覚えておけばよいでしょう。

 筆者もたまに利用しますが、特に2年後のリセールバリューの下落幅が大きいAndroidスマホは、2年後に中古スマホ店などに買い取ってもらうよりもプログラムを利用した方がお得な場合が多いように思います。一方、iPhoneはリセールバリューが落ちにくいため、中古スマホ店などで売却しても変わらないか、より高値で買い取ってもらえるという印象です。

Galaxy Z Flip7 キャリアで端末のみ買う場合も端末購入プログラムが利用できる。特にAndroidスマホは積極的に利用したい(画像はGalaxy Z Flip7 256GBの負担額)

 また、プログラムには他にもメリットがあります。まず、購入時点で負担額が決まる点です。中古スマホの買い取り価格は在庫数などにより常に変動しますが、プログラムを利用すれば自身の負担額は購入時に決まるため、市況や在庫数などを気にすることなく安心して購入できます。

 また、プログラムの方が外装の傷などによる減額が少ないのも安心です。中古スマホ店で買い取ってもらう場合はちょっとした傷でも減額されるため、普段から気を付けて使う必要があります。

 プログラムで買った端末も返却時に機能不良があった場合は追加費用が請求される場合があります。ただ、画面割れや電源が入らないなどの大きな不具合がない限り、実際は購入時に提示された負担額のままで返却できることが多いです。中古スマホ店に売る方が少々お得な場合でも、手間や安心感を考えてあえてプログラムを選択するのもよいでしょう。

ドコモ プログラムで買った端末を返却する場合、状態によっては追加費用が発生する場合もある。ただし、少々の傷程度では影響しない場合が多いため、安心感が大きい(画像はドコモで返却時に追加費用が発生する例)

 なお、キャリアでプログラムを利用せずに端末のみを買うメリットもあります。例えばauの場合、au契約者が機種変更する場合は機種変更手数料がかかりますが、端末のみ購入なら手数料はかかりません。端末価格は同じなので、機種変更の割引がない場合は、機種変更するより端末のみを買う方が手数料分だけお得に機種変更できます。

キャリアの端末価格はオープン市場版より高い

 逆に、キャリアで端末のみを買う最大のデメリットは端末価格です。キャリアの端末価格はオープン市場版(SIMフリー版)より高いことがほとんどです。例えばiPhone 17(256GB)の場合、Apple Storeの通常価格は12万9800円ですが、ドコモとauは15万2900円、ソフトバンクは15万9840円、楽天モバイルは14万6800円と、最大で3万円以上高いです。そのため、端末購入プログラムを利用しない場合、キャリアで端末のみを買うのは損です。

 最近はAndroidスマホも多くのモデルでオープン市場版を買えるため、「キャリア限定カラーが欲しい」「型落ちで値下げされた」などの理由がなければ、オープン市場版を買った方がよいでしょう。

端末のみの購入には制限や条件も

 なお、端末のみの購入には制限や条件がある場合もあります。

 まず、ソフトバンクではオンラインショップでは端末のみ購入ができません。2024年8月からAndroidスマホは端末のみの購入が不可になっていましたが、現在はiPhoneも不可です。なお、ソフトバンクではiPhoneとAndroidともに単体の購入はできます。

 また、ドコモも端末のみで買える機種/買えない機種があるようです。例えばドコモオンラインショップでは、iPhoneの場合、iPhone 16やiPhone 16eは端末のみで購入できますが、iPhone 17シリーズやiPhone Airは単体では購入できません。新旧モデルで差別化を図っているのかもしれません。

ドコモ白ロム ドコモは機種によって端末のみの購入可否が異なる。画像左のiPhone 16eには「機種だけ(白ロム)購入」の選択肢があるが、右のiPhone 17には表示されない

 また、auは端末のみ購入は可能なものの、支払回数は1回払いのみで、スマホトクするプログラムが利用できません。一括払いの場合は価格も高く、他のメリットもあまりないので、「au限定カラーが欲しい」「5G SAに対応した機種がよい」などの理由がなければ他キャリアモデルやオープン市場版を買った方がよいでしょう。

au auで端末のみ購入する際、支払方法は一括払いのみでスマホトクするプログラムを利用できない

 ただ、iPhoneはどこで買った端末でも仕様は同じですし、Androidスマホも最近発売された機種はキャリア版でも他社のバンド(周波数)に対応している場合が多いです。よって、例えばソフトバンクで端末のみが買えない場合も「端末はドコモで買い、ソフトバンクのSIMを入れて使う」といったこともできます。ただし一部の機種は全キャリアの主要なバンドを網羅していない場合も多いため、購入時には必ず動作確認端末一覧や対応バンド一覧を確認してください。

 また、楽天モバイルは端末のみ購入で「買い替え超トクプログラム」が利用できますが、プログラム利用時の支払方法は楽天カードのみです。また、端末を返却する場合は3300円の事務手数料がかかります。

楽天モバイル 楽天モバイルの買い替え超トクプログラムは支払方法が楽天カードに限られ、返却時に3300円の手数料がかかるので注意が必要だ
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