シニアの“スマホの困りごと”を解決するアプリ開発キット フリービットが提供、まずはトーンモバイルから

» 2026年05月25日 18時46分 公開
[田中聡,ITmedia]

 フリービットが5月25日、Age Tech(シニア向けテクノロジー)市場への本格参入を発表した。同社が長年蓄積してきた特許取得済みの独自技術群を再パッケージ化し、アプリ開発者が利用できる統合型開発キット「TONE-IN SDK」として事業展開を始める。国内でスマートフォンを持つシニアのうち、約72.4%にあたる約2170万人が利用時の困りごとを経験している(※MMD研究所調べ)という課題の解消を目指す。

フリービット フリービットの発表

 この開発キットは「TONE-IN SDK」として、あらゆるスマホアプリに組み込め、シニアユーザーがスマートフォンの操作に困った際、即座にサポートを要請できる。コールセンターだけでなく、離れた場所にいる家族や人工知能サービスなど、複数の連絡先とセキュアに画面を共有することが可能だ。事業者は自社の既存システムへの改修を最小限に抑えながら、シニア対応にかかるコールセンターの運営コストなどを大幅に削減できる。

 認証や通信の基盤には、フリービットが2025年7月に発表した非中央集権型プラットフォームであるポートフォリアの技術を採用した。暗号技術を用いた本人認証により、外部サービスはユーザーの明確な許諾なしに情報を取得できない。分散型ID(識別子)やブロックチェーン技術を組み合わせることで、事業者がユーザーの個人情報を取得・保存することなく、安全なやりとりができる環境を提供する。

フリービット 個人情報を渡すことなく、シニアのスマホ操作をサポートできる

 フリービットは2026年5月以降、まずグループのMVNOサービスであるトーンモバイルへこの機能を投入して既存サービスをアップデートする。その後は中期経営計画に基づき、通信やヘルスケア、エンターテインメントなどの幅広い分野へ展開していく。

 さらに、高齢化が進むアジア圏や欧米へのグローバル展開も視野に入れ、集合住宅向けネット回線を活用した高齢者見守りサービスなども順次提供する計画だ。

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