シャープは、今回発表したウェアラブルデバイスとアプリを市場に投入するだけでなく、新しい事業の柱として育てていく構えだ。これまでスマートフォンを提供してきた通信事業としての今後の展開について、中江優晃氏は「デバイス単体での事業というよりも、人のコンディションを知れる方が、さまざまなシナジーを生み出せるのではないかと考えた」と語り、このタイミングでウェアラブルが必要だと考えた理由を説明している。
現行のからだメイト Watchには決済機能が搭載されていないが、これは初期モデルにおいて独自のセンシング技術とユニークなユーザー体験の提供に特化するため、あえて機能を絞り込んだ結果だという。
また、個人向けの販売にとどまらず、エンタープライズ領域への展開も視野に入れている。田中氏は「26年度をターゲットに、従業員の状態を可視化することにより企業の健康経営をサポートしていくエンタープライズ向けのサービスというものも合わせて展開を検討している」と明かす。
グローバル展開についても可能性が開かれている。現状、からだメイト Watchに搭載されているHEALBE Corporationのカロリー測定技術を日本国内で独占的に展開できるライセンスを有しているのはシャープのみ。通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部 部長の清水寛幸氏は「国内での独占ライセンスを持つのは当社のみであるのは間違いない」と語る。しかし中江氏は「グローバルで展開していくという流れはあるので、市場の反響を見ながら検討していきたい」と述べ、世界進出に意欲を見せる。
スマートフォンで培ってきた通信技術と、最先端の生体センシング技術を融合させることで、シャープは人を中心に考えた新しいライフスタイルの提案へと歩みを進めた。からだメイトが今後どのように進化し、私たちの生活に不可欠なパートナーとして成長していくのか、その動向に期待が高まる。
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