ソラコムは、VoLTEを活用し、法人ユーザーが指定するVoIPプロバイダーやコールセンターと接続する新機能「SORACOM Air RTC Gateway」を発表した。現場のIoTデバイスから声でやりとりしたいというニーズや、音声AIによる一次受付を実現したいという要望に応える。提供開始日は7月7日で、利用には事前の申請が必要になる。
データSIMでは音声回線による通話は利用できない他、音声SIMであっても発信番号の制限する、特定の番号からのみ着信を受けるといった柔軟な制御が難しかった。また専用のサービスを活用する場合はデバイス側の開発が必要となり、導入の障壁となっていた。
この新機能では、デバイスがVoLTE機能を有している場合に音声接続をソラコム側で受け取り、指定の接続先へ伝送する。デバイス側に特別なソフトウェアを追加する必要がなく、導入や運用が容易になる。また、音声回線を利用するよりも低コストで導入できる。
安全な通信路を通じてIMSやVoLTE標準に基づく手順でSIM認証を行うため、認証された端末のみが音声の発着信をできる。ユーザーは持ち込みのプロバイダーのアカウントを設定すれば外部と接続でき、発行される番号で発着信が可能だ。また、専用ゲートウェイによる閉域接続を用いれば、企業内の構内交換機に安全に接続して内線やコールセンターと通話ができる。
通信プロファイルを発行する機能を活用し、設定を適用したプロファイルをeSIM対応機器やスマートフォンにインストールすることもできる。例えばIT部門が発行したQRコードを社員がスキャンするだけで、内線通話や社内のAIエージェントに音声接続できる仕組みを構築可能だ。建設・農業・産業用の機械の遠隔サポート、エレベーターや警備システムの緊急通話、医療・介護機器からの呼び出しや音声アシスト、コネクテッドカーからのサポートセンター接続などの用途を想定している。
ソラコム、1枚のSIMで複数回線を切り替えられる「SORACOM Connectivity Hypervisor」発表 音声や大容量データにも対応
ソラコムと丸紅が合弁会社設立へ ドコモ/KDDIのフルMVNOを活用した通信サービスを提供
上場で“第3章”のソラコムが描く成長戦略 KDDI高橋社長も快諾「スイングバイIPO」巡るエピソードも
ソラコムが法人/自治体向けに「Starlink」を活用したIoTソリューションを提供 7月6日から
日本通信が「ネオキャリア」に向けて一歩前進 迷惑電話撃退や音声翻訳など、電話機能の拡張も具現化Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.