Pixel 11シリーズ実機レビュー:「薄型化の無印」と「背面が光るPro」、Gemini連動の新機能で何が変わったか(3/3 ページ)

» 2026年08月20日 01時00分 公開
[石野純也,ITmedia]
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先読み機能やProモデルの「HiLight」はどう? 処理能力には気になる点も

 同じく、スマホとの向き合い方を変える機能に、Proモデルにのみ搭載されたHiLightがある。お気に入りに登録した人から着信があった際に光ったり、光り方でGeminiと会話がしやすくなったりといった機能がそれだ。打ち合わせのときなどに本体を裏返したまま置いておいても、重要な人から電話がかかってきたらすぐに反応できる。画面に気を取られないため、スマホとの距離を取ることが可能だ。

Pixel 11 HiLightは光り方によって着信を見分けられる。Geminiとの会話も可能
Pixel 11 お気に入りに登録した人の色は、電話帳で指定できる

 また、画面にとらわれず、Geminiと会話がしやすくなった。待機時には全体が青くなり、白い光が動いているが、ユーザーの声を聞き取ると、光がぐるぐる回り、回答を考えていることがつかみやすい。話している際に複数の色がまとめて点灯する。実際に使ってみると、フィードバックがあることで、Gemini利用時に画面を見る必要がなくなった。AIアシスタントとして裏返して置いておき、質問があるときだけ話しかけるといった使い方に向いた機能といえる。

 ただし、それ以上の使い方ができないのは少々残念。タイマーを点灯でカウントするような機能があってもいいと感じた。Nothingが搭載しているような、複数のLEDライトではないため、表現できることに限界はあるものの、もう少しできることが多いともっと利用する機会は多くなりそうだ。

 Gemini Intelligenceの売りといえる機能に、マジックサジェストを改良した先読みアシストがある。試しに別の端末から「今日行ってきたご飯の写真見せてよ」とRCSで送信してみたところ、Googleフォトをお勧めするボタンがアプリ上に表示された。これをタップすると、今日撮影したご飯の写真の候補が出た状態で写真を選択できる。あとはタップすればいい。

Pixel 11Pixel 11
Pixel 11 写真を送ってほしい旨をGeminiが理解し、Googleフォトが提案された

 また、マジックサジェストより、提案の中身がリッチなカード形式になっているものもある。「高輪ゲートウェイのウルフギャング行ってみたい?」というメッセージを受け取った際には、ボタンが表示され、タップするとGoogle マップの情報を端的にまとめたカードが現れた。ここからマップを見たり、相手に位置情報をつけて確認してもらったりできる。

Pixel 11Pixel 11 マジックサジェストのときにはなかったカード形式のデザインも取り入れられ、見やすくなっている

 一方で、マジックサジェストと同様、何がトリガーになるのかがいまいち分かりづらい。レビューのために試用した際には、予定の空き状況は一向に確認してくれなかった。できることは、まだまだ限定的で完璧なサジェストとはいいがたい。

 どちらかといえば、すぐにGemini Intelligenceの効果を実感できるのは改良されたAI音声入力だ。こちらは、「えー」「あー」といったフィラーを取ってくれるのはもちろん、「今日は晴れていて、あ、今のはナシで、あー、本日は晴天に恵まれ」と発話した場合、「今のはナシ」という言葉をしっかり指示と認識して、「本日は晴天に恵まれ」のみが入力される。これまでの文字入力よりも、各段に入力のしやすさが上がっている。

Pixel 11 音声入力の精度が大きく上がっている

 なお、今回のレビューではベンチマークアプリはインストールできなかったので、パフォーマンスは確認できていない。ただし、GPUにPowerVRを採用していることもあり、「原神」はきちんと描画ができなかった。「学園アイドルマスター」は最初の状態から数時間程度は普通に遊べたが、よりゲームを進めて重いグラフィックが表示された時の処理落ちがあるかまでは確認できていない。ただ、バッテリーの減りが早く、特にグラフィックスに凝ったゲームをするのにはあまりお勧めできない。

Pixel 11 原神は、グラフィックがうまく表示されなかった

 こうした向き不向きはあるが、基本動作は快適で、カメラやAIの機能には光るものがある(Proモデルには文字通り光るHiLightもある)。メモリが高騰する中、Pixel 11とPixel 11 Proは256GB版がPixel 10シリーズから値下げになっており、コストパフォーマンスも高まった印象だ。特にPixel 11はカメラバーが薄くなったことで、Proモデルにはない魅力を出せている。これまでプロ一択だったユーザーも、ぜひ目を向けてほしい1台といえる。

(製品協力:Google Japan)

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