「iPhone Duo」と「Galaxy Z Fold8」のスペックを比較 薄さと機能性、約9万5000円の価格差をどう評価する?(2/3 ページ)

» 2026年09月11日 21時34分 公開
[山本竜也ITmedia]

マルチウィンドウ:Split Viewの搭載と、One UIの3分割

 iPhone DuoはiOS 27を搭載し、Split Viewに対応する。Appleは発表資料で「Split Viewにより、ユーザーはiPhoneで初めて2つのアプリを横に並べて開くことができます」と説明している。縦向きのDockが画面の右側に置かれるなど、UIそのものも折りたたみ向けに調整されている。

 一方のGalaxy Z Fold8は、Android 17ベースのOne UIを搭載する。最大3分割のマルチウィンドウとポップアップ表示に対応し、PCライクな操作環境の「Samsung DeX」も使える。分割数だけを見れば、Galaxy Z Fold8の方が自由度は高い。

 ただ、実際の使い勝手はアプリ側の対応度に左右される。iPadで長く分割表示を運用してきたiOSアプリの資産がiPhone Duoでどこまで生きるかは、気になるところだ。

iPhone Duo Split Viewで2つのアプリを横に並べて表示できる

ペン対応:Sペンを手放したGalaxy、Apple Pencilを迎えるiPhone

 開くとタブレットサイズになる大画面でのペンの利用は、折りたたみ端末を使う魅力の1つだと思うが、Galaxy Z FoldシリーズはFold7以降、Sペンを非対応としている。Galaxy Z Fold8も同様で、Galaxy Z Fold8 Ultra、Galaxy Z Flip8を含めてSペンは使えない。

 対するiPhone Duoは、Appleの発表資料によれば年内にApple Pencil(USB-C)へ対応する予定だという。対応後は「どちらのディスプレイ上でもメモを取ったり、スケッチをしたり、書類に注釈を加えられるようになります」とのことで、インナーだけでなくアウターディスプレイでも使えるようだ。

 ただ、iPhone Duo側も発売時点では非対応で、時期は年内としか案内されていない。対応するのが上位のApple Pencil ProではなくApple Pencil(USB-C)である点にも注意したい。現時点では、ペンを主目的にどちらかを選ぶ段階ではないだろう。

カメラ:どちらも望遠を持たない2眼構成

 iPhone Duoのアウトカメラは、4800万画素のFusionカメラ(26mm相当、F1.6)と4800万画素の超広角カメラ(13mm相当、F2.2、画角120度)という2眼で構成されている。52mm相当の2倍撮影にも対応するが、これはセンサーの中央を切り出す「光学品質」のズームで、専用の望遠レンズを積んでいるわけではない。Galaxy Z Fold8も5000万画素の広角と5000万画素の超広角という2眼で、やはり望遠を持たない。動画は8K撮影に対応する。

 つまり両機とも、光学望遠レンズは搭載していない。望遠が必要なら、2億画素の広角と3倍望遠を積むGalaxy Z Fold8 Ultraか、iPhone 18 Proなど折りたたみではない通常のフラグシップという選択になる。折りたたみ機構に厚みを取られる以上、現実的な割り切りともいえる。

iPhone Duo アウトカメラは4800万画素のFusionカメラ(26mm相当、F1.6)と4800万画素の超広角カメラ(13mm相当、F2.2、画角120度)という2眼構成

 差が出るのはインカメラだ。iPhone Duoのアウター側は12MPのセンターフレーム対応インカメラ(F2.2)でRetina Flashに対応する。インナー側は前述のアンダーディスプレイFaceTimeカメラで、絞り値はF1.8。ただし画素数は公表されておらず、ビデオ撮影は1080p(30fpsまたは60fps)にとどまる。

 Appleはこのカメラについて「iPhone Duoを開いた状態で持っていても、ハンズフリー通話のために立てかけている場合でも、友人や家族とつながることができます」としている。開いた状態でのビデオ通話を使い方の中心に据えているわけだが、その主役になるカメラほど、公表されている情報が少ない。

 対するGalaxy Z Fold8は、画面内にカメラが見えるパンチホールを採用しており、画素数は約1000万画素。カバー側も約1000万画素だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月12日 更新
  1. 「折り目があります」――Apple初の「iPhone Duo」実機画像がSNSで物議、高価ゆえにガッカリか (2026年09月10日)
  2. NHK受信料未収で宿泊事業者に1140万円請求 「どうしてもご理解いただけなかったため」民事訴訟提起 (2026年09月10日)
  3. 折りたたみ「iPhone Duo」を触って実感した“Appleらしさ” 現地からファーストインプレッション (2026年09月11日)
  4. なぜ? カーナビが「NHK受信料」対象になるワケ 課金されるケースと徴収を免れる方法 (2025年04月15日)
  5. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  6. Apple初折りたたみ「iPhone Duo」ついに登場――耐久性から価格まで、気になる疑問FAQで解説 (2026年09月10日)
  7. iPhone 17 Proの背面ガラスがバキバキに 約2.8万円の修理代、「クレカの付帯保険」に助けられた話 (2026年09月11日)
  8. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  9. 「iPhone Duo」発表 Apple初の折りたたみ、Apple Pencil対応、インカメラは埋め込み型でTouch ID採用 10月23日発売、36万4800円から (2026年09月10日)
  10. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー