通信面で最も分かりやすい差は、5Gミリ波(mmWave)への対応だ。Galaxy Z Fold8は公式スペック表の対応ネットワーク欄に「5G mmWave TDD」があり、バンドはN257(28GHz)と明記されている。スペック上の通信速度はキャリアによって異なり、ドコモが下り最大6.6Gbps、KDDIが下り最大6.7Gbps、ソフトバンクが下り最大5.6Gbps、楽天モバイルが下り最大2.74Gbpsとなる。
iPhone Duoはミリ波に対応せず、5GはSub6までとなる。これは従来のiPhone日本モデルと同じ扱いになる。
ただし日本国内ではミリ波が使える場所は少なく、スタジアムや空港、主要な駅、大規模なイベント会場などに限られる。日常的にどれだけ差が出るかは行動範囲次第だ。
SIMの仕様も異なる。iPhone DuoはeSIM専用で、物理SIMスロットを持たない。Galaxy Z Fold8はnanoSIMとeSIMのデュアルSIM構成で、デュアルeSIMも選べる。Wi-Fiは両機ともWi-Fi 7に対応する。Bluetoothはどちらも6.0をサポートする。
iPhone DuoとGalaxy Z Fold8は、同じ7.6型のインナーディスプレイを持ち、閉じたときの形も似ている。ただ、その中身の作り方は対照的で、iPhone Duoは開いても閉じても表示の形が変わらないことに振り切り、Galaxy Z Fold8は薄さと軽さを重視した。
iPhone Duoに向いているのは、これまで使ってきたiPhoneの環境をそのまま持ち込みたい人だろう。閉じた状態でも横に広い画面で読み書きしたい人、IP68の耐水性能を重視する人にも合っている。年内に予定されるApple Pencil(USB-C)対応に期待できるなら、その分の価値も乗ってくる。
一方で、Face IDが使えないこと、ミリ波に対応しないこと、光学望遠を持たないことは気になるポイントだ。特にFace IDに慣れている人ほど、認証まわりの変化は日常的に感じることになるだろう。
Galaxy Z Fold8を選ぶ理由になるのは、iPhone Duoより53g軽いボディーと、ミリ波や物理SIMへの対応だ。そして、何と言っても同じ256GBで約9万5000円安い価格は大きなアドバンテージになる。この差をアスペクト比の設計とiOSの資産に払えるかどうかが、判断の分かれ目になるだろう。
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