「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く(2/2 ページ)

» 2026年10月23日 23時55分 公開
[山口恵祐,ITmedia]
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アウターディスプレイでも表示が苦しいLINE

 LINEのようなメッセージアプリは、アウターディスプレイでも課題を抱える。トーク画面でキーボードを表示させると、見える会話はほぼ2行分に限られる。入力欄の周囲にはAI機能「Agent i」のボタンやスタンプのサジェストも並び、ただでさえ狭い画面をさらに圧迫する。

photo アウターディスプレイでキーボードを表示したLINE

ゲームや動画アプリも

 ゲームアプリも事情は同じだ。iPhone Duoに対応していない「Pokemon GO」をインナーディスプレイで起動すると、画面中央に小さく表示される。画面いっぱいまで広げることもできるが、あくまで拡大表示のため情報量は増えず、左右には非対称の黒帯も生じる。「PayPay」や「TVer」なども同様に未対応で、インナーディスプレイでは左右に黒い余白が残る。

photo インナーディスプレイで拡大表示させたPokemon GO
photo PayPayも起動してみた
photo TVerもご覧の通りだ
photo 「Google スプレッドシート」もまだ対応していないため、拡大表示はできても情報量が少ない

iPhone Duo対応済みアプリは海外勢が中心

 もちろん、既に対応しているアプリもある。Instagram、Netflix、ChatGPT、Claude、Slackなどは、インナーディスプレイに合わせた表示に切り替わる。Google マップも発売前後のアップデートで全画面表示に対応した。Appleが発表に合わせて名前を挙げたDuo向けのアプリやゲームは57本に上るが、国別に紹介されたアプリに日本向けの項目は含まれていなかった。

photo 「Instagram」はiPhone Duoに対応済みで、画面右下の領域も完全に活用できている
photo 「Slack」もiPhone Duoに完全対応しており、こちらも画面右下の領域を有効活用している
photo Teslaのアプリも対応が早かった

 日本の人気アプリには独自のデザインを採用したものが多く、金融系のアプリは安全性の検証に時間をかける傾向もある。主要アプリの対応版が出そろうまでには、しばらくかかりそうだ。

2027年4月が1つの節目に

 では、いつまで待てばいいのか。1つの目安になりそうなのが2027年4月だ。Appleは、同月以降にApp Storeへ申請される全てのアプリとゲームについて、iPhone Duo用スクリーンショットの提出を必須にすると発表している。新規公開だけでなく、既存アプリのアップデートも対象となる。同じく2027年4月からは、iOS 27以降のSDKでのビルドも求められるため、少なくとも表示領域が最も狭いアプリ(iOS 26以前のSDKでビルドされたもの)は減っていくだろう。

 もっとも、画面の端まで使う完全な最適化が義務付けられるわけではない。それでも、Duo用のスクリーンショットを用意する以上、開発者は自分のアプリがDuoでどう見えるかと向き合わざるを得ない。なお、Duo用のスクリーンショットを登録したアプリには、App Storeの製品ページに「Made for iPhone Duo」のバッジが表示される。表示領域を最大限に生かしたいiPhone Duoユーザーにとっては、日頃使うアプリのバッジを小まめに確認しながら辛抱する日々が、しばらく続きそうだ。

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2026年10月24日 更新
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