写真で解説する「IS05」:小さいだけじゃありません(2/2 ページ)
「IS05」の見た目は“小型化したIS03”だが、OSやCPU、ユーザーインタフェース、機能などで着実にバージョンアップが図られている。1月14日に開催されたタッチ&トライ会で実機に触れる機会を得たので、主な特徴をリポートしよう。
ソフトウェアでも細かいバージョンアップが図られている。ホーム画面はIS03と同じOcean Observations製のものが採用されているが、新しいOS(Android 2.2)とチップセットにより、試作機ながらIS03よりも軽快に動作する印象だ。詳細はこちらの動画記事を参照してほしい。
IS01やIS03では起動中のアプリ一覧を呼び出して終了できるが、1つずつ終了させる必要があり、一括終了はできない。IS05ではこれを改善し、「すべて終了」アイコンから一括終了が可能になった。ステータス画面には無線LAN、Bluetooth、GPSなどの設定を変えられるアイコンなどが加えられ、より多くの設定ができる。IS03では受信しかできなかった「赤外線」アプリも改善し、IS05では同アプリ経由で画像やアドレス帳データの送信も可能になった。
ソフトバンクの「GALAPAGOS 003SH」と同様の「TapFlow UI」を採用したことも特筆すべき点だ(関連記事)。このUIにより、カメラ利用時にはよく使う機能が大きなアイコンで表示され、「ピクチャー」アプリでは(登録した)人物やイベント、撮影場所ごとに写真が表示される。アドレス帳では登録した人物ごとにTwitterやmixi、メールなどの履歴や写真を表示できる。
文字フォントも拡張し、IS03に内蔵されていた「モリサワ 新ゴ R」「LC明朝」「SHクリスタルタッチ」「Droid Sans」に加え、女性に好まれそうな「モリサワ陸隷」「モリサワ 丸フォーク M」「モリサワ はせトッポ R」といったポップなテイストの書体も採用している。展示されていたモデルでは初期状態ではモリサワ はせトッポ Rが設定されていたが、実際にどのフォントが設定されるかは未定。
このほか、IS05では電源キーとホームキーを同時に押すことで画面キャプチャを撮れる。ただしワンセグの画面はキャプチャできない。また説明員によると、アプリによってはホームキーを押した時点でホーム画面に戻ってしまう可能性もあるという。ともあれ、Android端末で画面キャプチャを撮るには(一部機種やアプリ使用時を除き)SDKをインストールしたPCと端末を接続する必要がありハードルが高いので、これはうれしい対応だ。
ブラウザはFlash Player 10.1に対応し、PC上のFlashコンテンツを閲覧できる。ワンセグ、おサイフケータイ、Eメール(@ezweb.ne.jp)、グローバルパスポートCDMA、Skype au、jibe、au one ナビウォーク、LISMOなどはIS03に引き続き利用できる。
IS05は一見するとIS03の廉価版に見えるが、Android 2.2や新しいCPUを採用するほか、UIにも磨きがかけられており、IS03から着実に進化していると感じた。ディスプレイやカメラはIS03からスペックダウンしているものの、「幅55ミリ」のコンパクトボディは大きな魅力。機能とサイズのバランスがうまく取れたモデルといえる。IS03ユーザーにとっては複雑な心境かもしれないが、画面キャプチャなどソフトウェアの一部は、今春を予定しているAndroid 2.2へのアップデートにより利用可能になる予定。2.2へのアップデートはIS05の発売と同時期になる見込みなので、IS03ユーザーは落胆(?)せずに続報を待とう。
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