第2回 水回りでもタッチパネルは使える?――「REGZA Phone IS04」:「REGZA Phone IS04」の“ここ”が知りたい
おサイフケータイやワンセグ、赤外線に加えて、EZメールやLISMOなどau独自のサービス、さらにau向けAndroidスマートフォンでは初めて防水に対応した「REGZA Phone IS04」。第2回では、ホームアプリのUIやタッチパネルの感度、マルチタッチなどの操作感を見ていく。
国内初の防水対応Androidスマートフォンとして登場した「REGZA Phone」のうち、KDDIから発売中の「REGZA Phone IS04」(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製)。第1回ではサイズ感や着信ランプ、au ICカードを未装着時の挙動などを紹介した。第2回では、購入時の標準ホームアプリや動作速度、タッチパネルの感度、マルチタッチなどの操作性をチェックした。
質問:ホーム画面のUIはどう?
IS04のホームアプリは、購入時には、他のau向けAndroidスマートフォンの「IS03」や「IS05」などにも採用されている、Ocean Observations製の「Ocean UI」が設定されている。本体のホームキーを押すと、このホーム画面が表示される。
インタフェースは、基本的にAndroid標準のホームアプリと同様で、左下のメインメニューアイコンをタップすると、アプリケーション一覧が表示される。アプリケーション一覧は、横にスライドさせるタイプ。最近は「GALAXY S SC-02B」や「Xperia arc SO-01C」など、他メーカーのAndroid端末でも、アプリ一覧は横にスクロールさせる機種が増えている。
Ocean UIの特徴は、右下に起動中のアプリ一覧を表示するアイコンがあること。これは、Android標準の、ホームキーの長押しで起動中アプリを表示できる仕様と同じだ。他にも、Android標準に慣れてしまった人には少し気になるのは、ホーム画面でMENUキーを押しても「設定」を呼び出せず、メインメニューから「設定」アイコンをタップして操作する部分だろう。
アプリ一覧でのアイコンの並べ替えや、ホーム画面に戻るためのアイコンやウィジェット、フォルダの設置、上部のピクトエリアを下にスライドすると通知パネルが表示されるところは、標準的なAndroidと同様の操作方法となっている。
質問:ホームアプリは変更できるのか
IS04はAndroid端末なので、当然ながらホームアプリを変更可能だ。標準のOcean UIの他にも、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ独自の「IS04オリジナル」というホームアプリがプリインストールされているほか、ホームアプリを切り替えられる「ホーム画面切替」アプリもあるので、手軽にホームアプリを変更できる。
IS04オリジナルは、よりAndroid標準のホームアプリに近い操作方法と機能を有しており、標準に近い操作方法が好みだという場合は、使ってみてもいいだろう。多機能で快適な「ADW.Launcher」や「LauncherPro」などのサードパーティ製ホームアプリを、Androidマーケットから入手するのも一考の価値はある。
質問:動作速度は快適か
IS04には、プロセッサとしてQualcomm製Snapdragon「QSD8650」(1GHz)が搭載されている。このQSD8650は、Snapdragonシリーズで初めてリリースされた第1世代のチップセットで、他にもau向けでは「IS01」、IS03、「SIRIUS α IS06」「HTC EVO WiMAX ISW11HT」などで採用されている。
au向けでは、同一クロック数でもより快適な操作性を実現する第2世代のチップセットを採用しているのはIS05だが、画面解像度から考えると、IS01やIS03より処理速度に余裕があり、操作感はIS06やISW11HTに近いことになる。実際に操作した印象も、IS01やIS03よりも快適に操作できるように感じた(※執筆時のIS03のOSはAndroid 2.1)。IS06やISW11HTと同等といえる。
内蔵メモリは、動作用(RAM)に512Mバイト用意されている。Androidのハイスペックモデルでは標準的なので、大きな問題はないだろう。記録用(ROM)には1024Mバイト=1Gバイト(ユーザー領域は約400Mバイト)あるので、大量にアプリをインストールすると足りなくなる可能性もある。ただ、IS04はmicroSD/microSDHC(最大32Gバイト)に対応しているので、今後予定されているAndroid 2.2にバージョンアップすれば、アプリをmicroSD/microSDHCに移して内蔵メモリに余裕を持たせられる。
質問:タッチパネルの感度はどう?
写真は、マルチタッチを試せるアプリ「MultiTouch.java (apk)」で、3点を認識しているのが分かる。このアプリは最大3点までだが、上記の「Mutitouch Test」なら最大20点までテストでき、IS04では最大3点を認識した
動作速度だけでなく、タッチパネルの感度が悪いと操作しにくくなるが、IS04ではタッチパネルの感度も良好だと感じた。タッチパネルのタッチ点が確認できるAndroidアプリ「Mutitouch Test」を利用したところ、押したいと思った点をきちんと中心に認識していた。同アプリでは、IS04はマルチタッチに対応しており、最大3点まで認識することが分かった。
最近のスマートフォンでは、GALAXY Sや「MEDIAS N-04C」などが最大5点、「Optimus Pad L-06C」や「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」といったAndroid 3.0(開発コード名:Honeycomb)を搭載したタブレットが最大10点となっており、Androidでもマルチタッチの最大反応点が増えている。
マルチタッチの恩恵を受けられる分かりやすい機能は、Google マップだろう。Google マップでは、2本指で平行にスライドさせると斜め上空から見下ろした地図になる「バードビュー」と、その状態のまま2本指で地図が回転する機能を使える。IS04では前者は利用できるが、後者は利用できなかった。
質問:水回りでもタッチパネルは使えるのか
最後に、防水対応ということで、風呂場などでの利用時におけるタッチパネルでの操作感も見ていこう。IS04のタッチパネルは、iPhoneなどと同じく静電容量式となっており、パネル表面に電界を形成し、電荷の変化を計測することで位置を検出する。そのため、風呂場など水滴が付きやすい環境では、水滴に反応してしまってうまく操作できない可能性がある。実際に、過去のタッチ操作に対応した携帯電話では、水滴が付くと操作できないケースがあった。
IS04も水滴が付くと誤操作が多くなり、操作しにくいのは確かだ。ただ、風呂場などでは注意をしながら操作すれば、使えなくはないと筆者は感じた。このあたりの感覚は個人差があり、少しでも誤操作があれば、使いたくなくなる人もいるだろう。風呂の湯船に浸かりながら操作している動画を紹介しておくので、参考にしてほしい。
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