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Nokia決算、iPhoneやAndroidに押されて21%の減益

» 2011年01月28日 13時00分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 フィンランドのNokiaが1月28日発表した第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高が前年同期比6%増の126億5100万ユーロ、21%減の純利益は7億4500万ユーロ(1株当たり0.22ユーロ)だった。米AppleのiPhoneや米GoogleのAndroid搭載端末の台頭で携帯電話市場でのシェアが前年同期の35%から31%に縮小し、販売台数も3%減の1億2370万台だった。粗利率は前年同期の9.5%から7%に下がった。

 販売台数の減少は、競争の激化と部品の供給不足によるものとしている。スマートフォンの販売台数は36%増の2830万台で、米Appleが発表したiPhoneの販売台数1624万台を大きく上回ってはいるが、低価格帯のスマートフォンの増加によりASP(平均販売価格)は17%下がった。

 米調査会社IDCが発表した2010年第3四半期の世界携帯電話調査によると、同四半期のNokiaの市場シェアは32.4%で依然としてトップだったが、出荷台数の伸び率でAppleやSamsungに大きく差をつけられていた。

 スティーブン・エロップCEOは「Nokiaは市場競争で厳しい問題に直面している。業界は変化しており、Nokiaはより迅速に変革する時を迎えている」と語った。Nokiaは同日、取締役会の再編も発表している。

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