米Microsoftは5月24日(現地時間)、次期スマートフォンOS「Mango(コードネーム)」の詳細を発表した。リリースはこの秋の予定で、新たに日本語を含む19カ国語に対応する。
バージョンナンバーは明示されなかったが、同日APP HUBからダウンロードが可能になる予定の開発者ツールのβ版の名称は「Windows Phone Developer Tools 7.1」となっている。
Windows Phone 7端末はこれまで韓国のSamsung、韓国のLG Electronics、台湾のHTCが提供してきたが、2月にMicrosoftとの提携を発表したフィンランドのNokiaのほか、富士通、台湾のAcer、中国のZTEが新たにWindows Phone 7のエコシステムに加わる。
Mangoの大きな特徴の1つはソーシャル機能の強化で、電話やテキストメッセージ、メール、チャット、ツイート、チェックインやタグを付けた写真など、さまざまな方法でのコミュニケーションに対応しやすくしたという。1つの会話をテキストメッセージ、Facebookチャット、Windows Live Messenger間で切り替えられる「Threads」機能や、連絡先をLive Tiles上でグループ分けし、スタート画面からメッセージをグループ全員に発信できる「Groups」機能などが加わった。
アプリ操作では、マルチタスキングに対応し、起動中のアプリの切り替えが迅速に行えるようになるという。Live Tilesがさらに動的になり、例えばメールのタイルに新着メールが表示されるなど、アプリのリアルタイム情報がアプリを開かなくても分かるようになる。
既に発表されていたが、WebブラウザはInternet Exporer(IE) 9になり、多くのHTML5標準をサポートし、ハードウェアアクセラレーションに対応する。検索エンジンはBingで、音声検索のほか音楽検索が可能。また、米Googleの画像による検索機能「Google Goggles」に似た「Bing Vision」機能が追加された。端末のカメラで撮影した画像を検索クエリとして送信すると、検索結果が表示される。例えば書籍の表紙を送信すると、検索結果としてその書籍のレビューやAmazon.comなどの購入先、その書籍の電子書籍版などが表示される。
Bingでは、Google Placesのような地域情報検索機能「Local Scout」や、商品や映画、イベントなどの検索結果の場合は関連情報や関連アプリをまとめた「Cards」機能を利用できる。
以下は、MicrosoftのWindows Phone Program Management担当ディレクター、ジョーベルフィオーレ氏による新機能紹介動画。iPhone、Android、BlackBerryとのWeb読み込み速度の比較や、Bing Visionのデモなどを見ることができる。
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