Googleは7月15日、YouTube動画内の発言を認識して自動で字幕を付ける「自動キャプション機能」を日本語に対応させた。YouTubeにアップされている多くの動画で利用できる。
音声認識技術を利用し、動画内の発言内容をそのまま字幕として表示する機能。動画の再生中、動画プレーヤーの下の再生バーの中に現れる「CC」ボタンを押すことで利用できる。
字幕は漢字変換なども自動で行い、Google翻訳機能を使って50以上の言語に同時翻訳して表示することもできる。
同機能で対応した言語は英語に続き2番目。昨年11月にリリースした英語版には耳の不自由なエンジニアが開発に携わり、実際に耳の不自由な人が情報にアクセスしやすくなるツールとして活用されている。新機能について、全日本ろうあ連盟は「Googleが世界中の誰もがいつでもどこでも情報にアクセスできる『ユニバーサルアクセス』を使命として掲げ、それを着実に実現されていることは評価に値します」とコメントしている。
動画内の人の音声がテキスト化されることで、検索性が高まるメリットもある。Google翻訳を介して各国語にテキストが翻訳されることで、日本発のコンテンツを世界の人々が見つけやすくなるとしている。
今年3月には動画投稿者が用意した字幕テキストを動画内容と照らし合わせて自動配置する「キャプション同期機能」を日本語対応させた。字幕を付けるための動画編集作業の手間を減らし、特に東日本大震災関連の動画に字幕を付けることなどに役立ったという。
Googleの富永紗くらさんは、「今回のアップデートで、さまざまな日本語動画で字幕を表示できるようになった。字幕の翻訳機能によって日本の動画が世界中のユーザーに届くことや、耳の不自由な人が動画を見やすくなることなどを期待している」と話している。
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