ITmedia NEWS > 製品動向 >

スマホでお肌をチェックできる「肌メモリ」 富士通が開始

» 2012年11月29日 16時34分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo 肌メモリの利用イメージ。アウトカメラを使用するため、顔を撮影する場合はディスプレイを鏡で確認する必要がある

 富士通は11月29日、スマートフォンのカメラを使って肌状態をチェックできるサービス「肌メモリ」の提供を始めた。化粧品会社や百貨店などの法人向けに販売し、女性ユーザー向けキャンペーンなどでの用途を見込む。

 スマートフォンで撮影した肌の写真を富士通のクラウド上で分析し、肌の状態を正確に測定するというサービス。撮影した画像を富士通研究所の画像解析技術で(1)シミ、(2)毛穴、(3)色合い――の3点で数値化し、個人が感覚的にとらえていた肌の状態を客観的にチェックできるようにするという。

 これまで個人がスマートフォンで肌を撮影する場合、各家庭の照明環境によって画像の明るさなどが変わってしまう問題があった。新サービスは、基準色を円状に配置した「カラーフレーム」と肌を一緒に撮影。クラウド上で色補正を行うことで、太陽光や蛍光灯、LED、白熱電球といった光源を問わず正確に肌状態を測定できるとしている。

photo

 個人の肌データは、個人情報を削除した上で富士通のクラウド上に蓄積する。ユーザーは自分の過去のデータや他ユーザーと肌状態を比較することもできる。

 女性向け商品やサービスの提供を手がける企業向けにAndroidアプリとして提供する。初期費用が50万円、運用費が月額4万円から。既に女性向けサービス「ルナルナ」を運営するエムティーアイでの導入が決定しているほか、「化粧品会社や小売業などさまざまな企業から多くの商談をいただいている」(富士通の徳永奈緒美 コンバージェンスサービス本部シニアディレクター)という。

photophotophoto 肌メモリの活用例

 来年にはiOS版も提供する予定。富士通は今後2年間で100万ユーザーへの提供を目指す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.