フヨフヨとした動きがユニークな白い家庭用ロボット「テーブルトップ マニピュレータ」が、「第2回ロボデックス」(1月17〜19日、東京ビッグサイト)で展示されている。人と共同作業することを目的に作られたもの。柔らかな動きで安全性を高めているという。
7本の突起物をフヨフヨ揺らしながら動く、非常に柔らかな感触を持つロボット。用途は検討中で、「まだ重いものは持てないが、軽いものをつかんで人との作業ができるようにしたい」と豊田合成担当者は話す。
コンセプトモデルは、空気圧を動力として動作デモを行っていた。今後は、同社の開発する新素材ゴム「e-Rubber」を動力にすることを目指す。
e-Rubberは電圧をかけることで薄く伸びるゴム。オンオフを繰り返すと伸び縮みし、それを繰り返すと振動が発生する。従来の振動発生装置よりもスペース、消費電力、重量を半分以下にできる装置として携帯電話などへの応用を目指して開発が進められていたが、ロボット分野でモーターの代わりに活用すれば、課題だった「重量」の問題が解決できるのではないかと期待する。
会場では、コンビニエンスストアなどでの利用を想定した「ソフトアームロボット」のコンセプトモデルも展示。こちらも、いずれはつかむ部分にe-Rubberを取り入れ、最終的には「何でもつかめる150グラムくらいのハンドにしたい」(担当者)と話している。
(太田智美)
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