ITmedia NEWS > セキュリティ >
セキュリティ・ホットトピックス

コンピュータ同士がだまし合う 「ターミネーター2」に隠された認証シーン架空世界で「認証」を知る(4/4 ページ)

» 2019年09月18日 12時00分 公開
[朽木海ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

余談:スカイネットは止められないのか?

 ターミネーターシリーズで描かれるコンピュータ対人間の戦争において、人間側はジョン・コナー率いる反乱軍だが、コンピュータ側は「スカイネット」と呼ばれるコンピュータの総体である。

 このスカイネットはT-800の残骸から回収したチップを基に開発されたとされる(その後のシリーズでは若干異なる設定のものもある)。つまり、未来からやってきたチップを解析して技術的特異点(シンギュラリティ)を超えるコンピュータを作り出したということなのだ。技術的特異点については第17回の「BEATLESS」の回でも取り上げているので確認してみてもらいたい。

 さて、果たして技術的特異点に到達したコンピュータを人間は止めることはできないのか?

 同じようなネタはやはりSF映画の名作「マトリックス」シリーズでも見られる。マトリックスでは最終的に人間側代表のネオとコンピュータが和解する形で結末したが、ジョン・コナーはあくまでスカイネットの破壊にこだわっている

 その方針が正しいのかどうか、筆者は若干疑問である。もしかするとマトリックスでのネオのように、自我を持ったコンピュータと和解する余地はないのだろうか。

次回はあの世界的大泥棒の活躍に焦点を当てる

 いかがだっただろうか。

 かなりテレビでの再放送が繰り返されている本作だが、若い諸君は元ネタを見たことがなかったりするかもしれない。「溶鉱炉に沈んでいく」ネタだけを知っている諸君は、この機会に見てみると良いだろう。

 また、11月8日には「ターミネーター2」の続編、「ターミネーター:ニュー・フェイト」が劇場公開される。こちらにもさまざまな認証ネタが登場することを期待している。楽しみにしておこう。

 さて次回だが、あの世界的大泥棒「ルパン三世」に焦点を当てて、認証との関わりを見ていこうと思う。最新作「PART 5」はかなり現代のITネタを取り入れているようだが……?

 お楽しみに。それでは本日の講義はここまで!

著者プロフィール

朽木 海 (ライター、編集者、γ-Reverse代表)

ゲーム会社や出版社などの「IPが欲しい会社」と、ライトノベル作家や脚本家、漫画家などの「IPを作りたいフリーランス」を繋げるためのプロジェクト「γ-Reverse」の代表。引き続きライター業や編集者業も行っています。

せぐなべ」にて「オンラインゲームセキュリティガイド〜正体バレても大丈夫?ネットの向こうにご用心〜」を執筆。

「せぐなべ」紹介

ITを活用する上で無視できない認証とセキュリティの話題を、楽しく分かりやすく伝える認証セキュリティの情報サイト「せぐなべ」。運営企業のパスロジは、企業向け認証プラットフォーム「PassLogic」や個人向けパスワード管理アプリ「PassClip」などを提供。ITmedia NEWSで認証関連の話題を分かりやすく解説する「今さら聞けない「認証」のハナシ」を連載中。

正社員募集中!

パスロジでは、ITエンジニアや営業職など正社員を募集中! くわしくは「パスロジ採用情報」をご覧ください。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.