先週のアクセス上位には、画像生成AIから5ch専用ブラウザ、ChatGPT、Threadsなど、さまざまな話題が挙がった。中でもThreadsについて取り上げたい。
Threadsは開始から約1日で3000万ユーザー、5日で1億ユーザーを超える驚異的な伸びを記録したが、ユーザーが急増したのは最初の数日だけだ。
ユーザー数を追跡している外部サービスの「Threads User Count Tracker」によると、開始数日で伸びが止まり、ほぼ横ばいで推移していることが分かる。
日本の著名人のフォロワー数の伸びを見ても同様だ。ユーザーローカルが運営する「Threads人気ランキング」で見ると、トップの渡辺直美さん(18日時点のフォロワー数約18万人)のフォロワーも、日を追うごとに横ばいになっている。
Threadsブームはもう終わってしまったのだろうか?
ユーザーの声を聞くと「フォローもしていない人の興味のない投稿ばかり流れてくる」「Instagramのようにキラキラしすぎていて居づらい」「書くことがない」などの理由で使わなくなったといった意見があった。
また、Twitterが制限を緩和したことから、TwitterからThreadsに一時避難していた人がTwitterに戻る、という流れもあったようだ。
Threadsは急激に広がりすぎたため、多くの人が殺到し、「期待と違った」と去っていった。一方で、淡々と楽しみ続けている人もいる。筆者もその一人だ。
筆者のタイムライン(フィード)も当初は、フォローしていない見知らぬ美女の写真が大量に流れてきてウンザリしていた。だが、知人・友人や、自分と雰囲気の近そうなユーザーをフォローするよう心掛け、タイムラインを“非キラキラ”に整備。居心地の良い場所にしてきた。
一部の芸能人・著名人の使い方も面白い。Threadsでは日常をつぶやいたり、キラキラ“していない”写真をアップしたり、芸人同士で切れ味の鋭いネタ合戦をしていたりしている。
Threadsは現状、Twitterより炎上リスクが低く、芸能マスコミもまだ追い切れていないので、著名人も、比較的自由に発信・交流している雰囲気がある。初期のTwitterの感じに少し似ている。
Threadsが「ちょうどいい」SNSであり続けるために、機能や雰囲気の調整が、引き続き重要になりそうだ。
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