NT7000Proのスペックを詳しく見ていこう。
評価機に搭載されていたOSはWindows XP Home Edition SP1で、大手メーカー製PCに見られるような付属ソフトはほとんどインストールされていない。付属するソフトといえば、同社オリジナルの映像編集ソフト「Symphomovie」とライティングソフト「B's Recorder GOLD PE」程度である。
評価機は、CPUはFSB 400MHz、L2キャッシュ1MバイトのPentium M/1.7GHz、メモリにはPC2700対応DDR SDRAMを512Mバイト搭載していた。チップセットはIntel 855PMで、グラフィックス機能は搭載されていない。AGP 4×インタフェースを備えており、外部グラフィックスを利用可能だ。
グラフィックスチップには、ATI Technologiesの「MOBILITY RADEON 9600」を搭載する。ビデオメモリの容量は64Mバイトだ。DirectX 9に対応しており、各メーカーの夏モデルまではハイエンドチップとされていた「MOBILITY RADEON 9200」よりも高速なグラフィックチップである。
搭載されている512Mバイトのメインメモリはオンボードで、空きスロットが1基用意されている。BTOで最大1024Mバイトまで増設可能だ。
評価機には、HDDに日立グローバルストレージテクノロジーズの「Travelstar 5K80 HTS548080M9AT00」が搭載されていた。インタフェースはUltraATA/100、容量は80Gバイト、回転数5400rpm、キャッシュ容量8Mバイトの高スペックモデルである。出荷時にはCドライブに全容量が割り当てられている。HDDへは裏面のネジを2個外すだけで簡単にアクセスできるので、ユーザー自身で簡単に交換できるだろう。
同様に、搭載機の光学ドライブは、リコーのDVD+R/RWドライブ「RW8160」だ。最大書き込み/書き換え速度は、DVD+R/+RWが2.4倍速、CD-Rが16倍速、CD-RWが8倍速となっている。
NT7000Proのベンチマークテスト結果は、以下の通りだ。
ノートPCで3DMark 2001SEのスコアが9000台に到達していたのには、正直驚いた。DirectX 8.1ベースの「Final Fantasy XI Official Bench2 ver.1.01」でも、「Low」で5000近い値を出している。高解像度モードでも快適にプレイできるだろう。3DMark03の結果は、まずまずといったところだ。
PCMark 2002でも、Pentium Mの最高クロック版である1.7GHzやPC2700対応DDR SDRAMを搭載しているだけのことはあり、デスクトップPCに匹敵するパフォーマンスを発揮している。HDDスコアも、5400rpmと高速でバッファも8Mバイトと大容量なため高い値だ。最新の3Dゲームのプレイを含め、NT7000Proはどんな用途に使ってもストレスなく快適に利用できるだろう。
NT7000Proは、デスクトップ代替PCとしても必要十分なインタフェースを備えている。
左側面には、モデム、ギガビット対応の有線LAN、IEEE1394、赤外線、SDメモリーカード/マルチメディアカード/メモリースティック兼用スロット、CardBus対応PCカードType I/IIスロット、マイク入力、ヘッドフォンがあり、背面にはUSB 2.0×4、S-Video出力、外部ディスプレイ出力、パラレルが用意されている。
Pentium M/1.7GHzやMobility RADEON 9600、PC2700対応の512Mバイトメモリは、パワーユーザーのニーズにも十分応えてくれる。さらに、WSXGA+のワイド液晶ディスプレイは、PCにおけるすべての作業を快適にしてくれる。今回のレビュー機は、BTOによって最高スペックにカスタマイズされているモデルでもあったので、筆者的にはかなりお気に入りの1台となった。
高スペックなノートPCとワイド液晶ディスプレイに関心のあるユーザーなら、NT7000Proを選び、BTOで好みのマシンに仕上げてみるのもよいだろう。
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