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» 2004年01月22日 20時00分 公開

Pentium M搭載ノートのライバルとなるか――Mebius MURAMASA PC-MM2-5NE (1/3)

シャープのノートPC「Mebius MURAMASA PC-MM2-5NE」はTransmetaのEfficeonを搭載するノートPCだ。Pentium Mの対抗馬として登場したCPUだが、その実力のほどを検証してみたい。

[平澤寿康,ITmedia]

Efficeon採用でパフォーマンスの向上を図る

 TransmetaのCrusoe後継となる新型CPU「Efficeon」を搭載するシャープのノートPC「Mebius MURAMASA PC-MM2-5NE」(以下、PC-MM2)が登場した。Efficeonを搭載するノートは、このPC-MM2が世界初となる。

 元々MURAMASAシリーズは、TransmetaのCrusoe TM5800を搭載していたため、CPUがEfficeonへと変更されたことは不思議ではない。ただ、1月6日にはインテルからCeleron Mという強力なライバルも登場してきており、Efficeonを搭載するノートの魅力がどの程度なのか気になるところだ。

「Efficeon」を搭載するシャープのミニノート「Mebius MURAMASA PC-MM2-5NE」

 PC-MM2に搭載されれるEfficeon TM8600の動作クロックは1GHzで、前モデルの「Mebius MURAMASA PC-MM1シリーズ」に採用されているCrusoe TM5800/1GHzと同クロックだ。製造プロセスルールは0.13μmで、CMS(Code Morphing Software)によってx86命令を実行するという仕組みも同じとなっている。

 ただし、内部のハードウェアアーキテクチャは大きく変更されている。まず、従来は128ビット(32ビット×4)だったVLIW命令実行が256ビット(32ビット×8)に強化されているほか、演算ユニットもCrusoeの5個から11個に増加している。

 キャッシュメモリは、Crusoeでは64KバイトのL1命令キャッシュと64KバイトのL1データキャッシュが搭載されていたが、Efficeonでは128KバイトのL1命令キャッシュと64KバイトのL1データキャッシュに強化。さらにL2キャッシュは512Kバイトから最大1Mバイトとなるなど、性能向上が図られている。

 また、従来は搭載していなかったAGPコントローラを統合したり、システムバスがPCIからHyper Transportに変更されていたり、PC3200 DDR SDRAMに対応するメモリコントローラを搭載するなど、インターフェイス周りの改良も行われている。CMSも従来のバージョン4xからバージョン5となり、SSEとSSE2に対応するなど、Crusoeと比較して様々な面での機能強化が実現されている。

 CPUに以上のような変更が行われたことで、従来モデルよりも大幅なパフォーマンスアップが実現されているのである。

仕様面の多くは従来モデルを継承

 PC-MM2は、CPUが強化されているものの、基本的には従来モデルの仕様の多くがほぼそのまま継承されている。標準バッテリー搭載時の重量は約910グラムと軽量で、モバイル性能は従来通り非常に高い。また、クレードルを利用することで、デスクトップの外付けストレージとして利用するという、デスクトップとの連携機能ももちろんそのまま継承されている。

PC-MM2も、クレードルを利用することで、デスクトップの外付けストレージとして利用可能

 搭載するグラフィックチップは、ATIのMOBILITIY RADEONで、2世代前のグラフィックチップだ。ハードウェアT&Lには対応していないので、3D描画能力はほとんど期待できないものの、2D描画能力に関してはそれほど不満を感じることはないだろう。また、液晶ディスプレイは従来同様、10.4インチTFT(1024×768ピクセル)となっている。

XGA(1024×768ピクセル)サイズの10.4インチTFT
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