Pentium M 735でハイパフォーマンスなAVノートPCを構成できる――LaVie G タイプSレビュー(3/3 ページ)

» 2004年05月20日 00時00分 公開
[土田一彰,ITmedia]
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高級感のあるシルバーのボディデザインを採用

 デザイン面では、パームレストにはシルバー素材のアルミプレートが採用されるなど、前モデルからの大きな変更はないものの、キーボードには新たにメタリック塗装が施されるなど、さらに質感の高い外観となっている。フルサイズのキーボードは、指への負担が少ない一枚メンブレンスイッチ方式により、キー入力もきわめて快適。パームレストも広く、長時間の使用でも疲れにくい入力環境となっている。

キーボードにはメタリック塗装がかけられ、見た目の質感も高くなった

 インタフェースは、USB2.0×4、IEEE1394(4ピン)、光デジタルオーディオ出力、S映像出力端子などのほか、シリアル、パラレルといったインターフェースも装備。そのほか、メモリースティック/メモリースティックPROやSDメモリーカードに対応する「デュアルメモリースロット」も搭載し、各種機器とのデータ連携もスムーズに行える。

 本体左側に搭載される光学ドライブには、コンボドライブまたはDVDスーパーマルチドライブのいずれかを選択可能だ。メインマシンとして使用できる高性能を装備しているだけに、ここはやはり、DVDの書き込みにも対応したDVDスーパーマルチドライブを選択しておきたいところだろう。

前面には、(写真左から)赤外線ポート、IEEE1394(4ピン)、マイク、ヘッドホン、音量調節つまみを装備
右側面の端子カバー内には、光デジタルオーディオ出力、S映像出力端子
左側面には、光学ドライブ、PCカード(TypeII×2)、デュアルメモリースロットを装備
背面には、USB2.0×4、外部ディスプレイ出力、シリアルポート、パラレルポート、LAN、モデム、PS/2ポートを装備

セレクションメニューで最適な仕様を選択

 タイプSにプリインストールされるソフトウェアは、標準ソフトウェアパックを選択した場合、店頭モデルと同様に、実に豊富なソフトがバンドルされる。ソフトの種類は、セレクションメニューで選択したハードウェアの構成にもよるが、TV視聴・録画やDVD書き込み・オーサリング、ネットワーク関連だけでなく、そのほか共通の各種ユーティリティなど、分野も多岐に渡って幅広くチョイスされている。

 そのため、目的のソフトを探すのにもひと苦労、といったことにもなりがちなのだが、こうしたときに便利なのが「ソフトナビゲーター」だ。バンドルされているソフトのなかから、映像編集や音楽鑑賞といった目的に応じて、利用するソフトを探し出せる。

用途に合わせて最適なソフトを探し出せる「ソフトナビゲーター」

 なお、スーパーシャインビュー3D液晶ディスプレイを選択した場合には、通常の2D画像・映像から立体的な画像・映像を作成できるソフトウェアも用意される。すべての素材を3D表示できるわけではないが、デジカメやデジタルビデオカメラで撮影した映像などを立体化して鑑賞するという、ほかの機種にはない楽しみ方も可能だ。

 気になる価格については、ディスプレイがスーパーシャインビューWX液晶(XGA表示)、CPUにCeleron M/1.20GHz、256Mバイトメモリ、約60GバイトHDD、CD/DVDコンボドライブ、ミニマムソフトウェアパックを搭載するベーシックモデルでは16万20円(税込み、5月17日現在)からと、かなり廉価なモデルから用意されている。

 コストを重視するのであればこうした仕様も悪くないが、LaVie G タイプSは、デスクトップ代替のメインマシンとして利用できるモデルなだけに、ある程度のグレードは確保しておきたい。

 一例を挙げると、ディスプレイにスーパーシャインビューWX液晶(SVGA+表示)、CPUにPentium M/1.50GHz、512Mバイトメモリ、約80GバイトHDD、DVDスーパーマルチドライブ、トリプルワイヤレスLAN、標準ソフトウェアパックを搭載した場合が22万9425円(税込み、5月17日現在)。これなら、性能面での妥協はなく、コストパフォーマンスにも優れている。さらに、ディスプレイをスーパーシャインビュー3D液晶にした場合では29万9355円(税込み、5月17日現在)となる。

 このようにタイプSには、自分の予算や要求に応じて、仕様を細かく選べるというメリットがある。使用中の環境や用途を考慮し、選択した仕様に応じて表示されるNEC Direct価格をWebサイト上で確認しながら、自分に合った最適な一台に仕上げてみてはいかがだろうか。

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