今週半ば、GeForce 6800 Ultla搭載のグラフィックスカード、InnoVISION「FX6800-ULTRA W/256MB DUAL DVI+TV」が突然アキバショップに現れた。入荷を確認したのは3店、それぞれ1枚ずつ入荷されたという。
ただし、そのうち2ショップでは即日売り切れ、残るクレバリー1号店では30日の日曜日に販売する予定となっている。
GeForce 6800 Ultlaは、NVIDIA製GPUの現行ハイエンドモデル。Shader Modelのバージョンを3.0に引き上げているのが最大の特徴で、VertexShader、PixelShaderの命令数が、それぞれ約256倍、約680倍に引き上げられている。(2004年4月27日の記事参照)
InnoVISION「FX6800-ULTRA W/256MB DUAL DVI+TV」は、256MバイトのGDDR3 SDRAMを搭載し、DVI-I×2とS-Video×1を備える。必要な電源については、NVIDIAは480ワット以上を推奨しているが、同製品のパッケージには「350ワット以上」と明記されていた。
GeForce 6800 Ultla搭載カードは先週まで6〜7月発売説が囁かれていたが、もともとゴールデンウィーク直後に入荷する予定のショップが多かったため、突然の入荷にも驚く声はあまり聞かなかった。GPU生産の遅れを指摘する声も聞かれ「今後も数週間単位で、ごく少数が数週間おきに入荷される状況が続くのではないか」と予想されている。
製品 | InnoVISION「FX6800-ULTRA W/256MB DUAL DVI+TV」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 7万3768円 |
取材当日の28日、アキバ各ショップでセリング「“ひもつき君”E-PC-S1」が一斉に発売された。在庫はいずれのショップでも潤沢で、安心して週末に購入できそうだ。
「E-PC-S1」は電源スイッチをPC外部に引き出せるユニークな製品。マザーボードのフロントパネルコネクタに接続し、背面ブラケットから外に出して利用することができる。このスイッチ部分だけ自分の近くに置いておけば、“ちょっとだけ”離れた場所にPCがあっても気軽に電源操作ができるだろう。……ただしケーブル長は1メートルほどという微妙な長さなのである。
床に置いてあるPCの電源操作時でも“絶対かがみたくない”という鉄の意志の持ち主、あるいは腰痛持ちのユーザー、またはHDDランプもあるので、HDD動作をどうしても目の前で確認しておきたい心配性のユーザーに向けた画期的なパーツなのではないだろうか。
製品 | セリング「“ひもつき君”E-PC-S1」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 1980円 |
PCパーツショップCUSTOM | 1980円 |
ドイツの冷却アイテムの老舗メーカーAerocool製のグラフィックスカード用ヒートシンク「VM-101」が複数のショップへ入荷されていた。発売は週明けの6月1〜2日となる予定だ。
「VM-101」は2本のヒートパイプで熱を吸い上げて放熱するシンプルなヒートシンクで、220グラムと軽量なのが特徴となっている。同種の製品では重量が400グラム前後となるものが多く、マザーボードやグラフィックスカードへの負担が心配されたが、この重さなら心配はなさそうだ。
ちなみにGeForce FX 5900以下、またはRADEON 9800 Pro以下のグラフィックスカードであれば、ほぼすべて装着可能としている。販売していたPCショップCUSTOMは「ヒートパイプの底部にはヒートシンクを一切設けず、上部にだけ搭載する無駄のない設計」と絶賛する。
製品 | Aerocool「VM-101」 |
入荷ショップ | |
PCショップCUSTOM | 3980円 |
高速電脳 | 3980円 |
Athlon 64対応の高級マザー、GIGA-BYTE「GA-K8NSNXP」(製品レビュー参照)が、ようやくアキバにお目見えした。アキバ各ショップにて潤沢に出回っており、入手に困ることはないだろう。
「GA-K8NSNXP」は、チップセットにnForce3 250を搭載し、Athlon 64に対応する同社ハイエンドクラスのマザーボードだ。オンボード機能が豊富に搭載され、IEEE1394bや8chサウンド、4チャンネルのシリアルATAなどが利用できる。
ただしオンボード機能をフルに活かすには、付属ブラケットをいくつも装着する必要があるわけで、計4本のブラケット全てを使うかどうかに、機能豊富なハイエンドマザーならではの迷いが生じそうだ。
パソコンショップ・アークでは「入荷が1か月近く遅れたためか、まだかまだかと待っていたユーザーが多いようで、発売初日から順調に売れています」という。なお、再入荷の目処も立っているとのことだ。
製品 | GIGA-BYTE「GA-K8NSNXP」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 2万2000円 |
高速電脳 | 2万2800円 |
最後にアキバで聞かれた噂を少々。
ATI RADEON X800 XT搭載グラフィックスカードが、早ければ来週中にもアキバショップに入荷するという噂だ。「もともと6月中旬ごろに出回るという情報が多くあったので、入る可能性は低くないっす」との某ショップ店員談。
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