今週は、前日の雨のせいで蒸し暑いアキバで、DVD+R DLドライブ、DothanコアPentium M、4基のサービスコンセント搭載の静穏電源、カノープス限定TVチューナー付きキャプチャーユニットなどを発見した。
DVD+R DL(Double Layer)に対応する初のドライブとして注目される、ソニー「DRU-700A」が、週末のアキバに登場した。取材当日の5月14日、入荷中のショップがいくつか確認できたが、各ショップとも在庫は2〜6個程度しかないらしい。開口一番「週を明けずに売れ切れてしまいますよ」(フェイス)と、欲しい人間にとってはあまりうれしくない、元気のいい言葉が返ってきた。
DVD+R DL規格は、ディスクの記録層を2枚にしてそれぞれにデータを書き込む規格のこと。記録層1面につき4.25Gバイト書き込め、最大約8.5Gバイトのデータを記録できる。なお、「DRU-700A」はDVD+-Rに最大8倍速で書き込めるが、DLモードでは最大2.4倍速となる。
さて、この製品のうれしいところは、2層記録対応メディアが付属していること。ドライブ同様、メディアさえ出回っていないのが現状(5月14日現在)で、新機能を早速使ってみたいユーザーには貴重なアイテムとなるだろう。ちなみに第1弾となるメディアは、三菱化学メディアから今日発表された。
今回5台入荷したフェイスでは「以前から問い合わせが多い製品で人気が集まっていますが、初回はごく少数しか出回らないようです。再入荷の予定も立っていないので、買うなら今週末です」と話す。
製品 | ソニー「DRU-700A」 |
入荷ショップ | |
フェイス | 2万6400円 |
BLESS | 2万5800円 |
今週中頃、アキバの複数のショップでDothanコアPentium M 745のリテールパッケージが販売された。入荷時から潤沢に出回っており、下位モデルの同735も同数程度入しているショップが多かった。また、同じタイミングでPentium 4 Extreme Edition/3.40GHzもごく少数入荷が確認された。
Pentium M 745は、Dothanコアを採用した新CPUで、L2キャッシュが2Mバイトと、従来コアBaniasの倍まで増量。製造プロセスも130ナノメートルから90ナノメートルまで微細化している(関連記事参照)。
特徴的なのは、クロック表示の代わりにプロセッサナンバを用いたこと。745は1.80GHz、735は1.70GHzで動作し、従来コアの同クロックモデルに比べて1〜2割程度の性能向上が期待できるという。
ともにFSB400MHzで動作し、Micro-FCPGAソケットに対応するが、これまで登場したPentium M対応マザーボードでは、正しく認識されないなどの不具合が生じる場合がある。正式対応するマザーボードは、早ければ来週にも登場するという話がいくつかのショップで聞かれたのは興味深いところだ。
一方Pentium 4 Extreme Edition/3.40GHzは、L2キャッシュ512Kバイト、L3キャッシュ2Mバイトを搭載し、FSB800MHzで動作する昨年末に登場した同3.20GHzの上位クロック版だ。
1個入荷したOVERTOPでは「もっと入荷できたが、あえて1個に抑えました。12万円もするCPUより、使用環境が限られていても、まだPentium Mのほうが人気があります。発熱量が21ワットと少ないのに、Pentium 4のプラス1GHzモデルと張り合える性能があるので、将来性も高いですよ」と話す。
製品 | インテル「Pentium M 745」 |
入荷ショップ | |
OVERTOP | 5万2800円 |
BLESS | 5万7900円 |
製品 | インテル「Pentium M 735」 |
入荷ショップ | |
OVERTOP | 3万8300円 |
BLESS | 4万2900円 |
製品 | インテル「Pentium 4 Extreme Edition/3.40GHz」 |
入荷ショップ | |
OVERTOP | 12万3800円 |
調査当日、Clever Powerというあまり耳にしたことがないメーカーより、サービスコンセントを4基搭載する電源ユニット、「500W Powerbar PSU」と「400W Powerbar PSU」がパソコンショップ・アークの店頭に並んでいた。500Wモデルと400Wモデルが、それぞれ2台ずつ入荷されている。
「500W Powerbar PSU」の特徴は、何といっても背面に装備した4基のサービスコンセント。通常通気口を設けるスペースが埋まっているため、ブロアーファンを搭載し、上部のスペースから排気するようだ。
どちらのタイプもPentium 4とAthlon 64に対応するが、クロックおよびモデルナンバの上限は不明。ディスプレイやスピーカーなどを接続して、PC回りの電源を一元化したい“タコ足電源ユーザー”(……ほとんどのユーザーがそうだと思うが)におすすめしたい。なお、パッケージでは静音仕様をうたっており、騒音レベル18〜25デシベルと記載されている。
製品 | Clever Power「500W Powerbar PSU(SPS-500)」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 9400円 |
製品 | Clever Power「400W Powerbar PSU(SPS-400)」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 8400円 |
ゴールデンウィーク前から入荷の噂があったカノープス「MTU2004F」が、調査当日、同じくパソコンショップ・アークに入荷された。在庫は6台と少なく、潤沢に出回るにはまだ時間がかかりそうだ。
「MTU2400F」は、5000台限定で出荷されるUSB2.0接続の外付けTVキャプチャーユニット。前モデルからの変更点は、ソフトウェアに最新の「FEATHER 2004」を採用したことだ。ハードスペックに変更はなく10Tapゴーストリデューサーや3次元Y/C分離、ラインタイムベースコレクタなどの画質補正機能を搭載する。
今回入荷したパソコンショップ・アークでも、同時にリリースされた小型ユニットの「豆ちゅー2004」や、「FEATHER 2004」用のリモコン「CRM2004」は入荷の目処が立っていないという。
製品 | カノープス「MTU2004F」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 1万9600円 |
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