スタイリッシュなデザインの一体型PC――VALUESTAR G タイプS(2/3 ページ)

» 2004年06月16日 21時00分 公開
[土田一彰,ITmedia]

Windowsの起動なしでテレビを観られるインスタント機能

 本体にはTVチューナーを標準装備しているので、地上アナログ放送のテレビ視聴・録画が可能となっている。このため、キーボード収納時に「SmartVision」や「MediaGarage」といったテレビ視聴用のソフトを割り当てておけば、パソコンでの作業が終了後、キーボードを収納して、あとは付属のリモコンでテレビとして利用する、といったスマートな切り替えも可能だ。

 またタイプSは、Windowsを起動せずにテレビやDVD、音楽を視聴できるインスタント機能にも対応している。電源オフの状態から、リモコンの「地上A」「DVD」「Audio」ボタンを押すと、十数秒から20秒程度でテレビやDVD、音楽再生用の画面が起動。操作はリモコンで行えるので、まさに家電感覚で楽しめる。

 テレビの視聴・録画は、そのほかのGシリーズと同様に「SmartVision」なので、タイムシフト視聴やおっかけ再生などデジタルならではの多彩な操作が可能。電子番組表には、インターネットからダウンロード可能な「ADAMS-EPG+」を利用して録画予約も簡単に行えるほか、キーワードやジャンルを指定して、該当する番組を自動的に録画できる「おまかせ録画」機能も搭載している。

SmartVisionの番組表。番組を選択して予約ボタンを押す
キーワードなどを指定して自動録画が可能な「おまかせ録画」

 内蔵のキャプチャカードには、3次元Y/C分離やゴースト低減など、ハイエンド向けの高画質化回路は装備してはいないものの、映像の揺れやゆがみを抑えるタイムベースコレクタやざらつきを抑えるノイズリダクションといった補正機能を搭載し、画質はいたって良好だ。

 録画の画質設定は、「高画質」(720×480ピクセル、8Mbps CBR)、「標準」(720×480ピクセル、4Mbps VBR)、「長時間」(352×480ピクセル、2Mbps VBR)の各モードが用意されるほか、ユーザー側で映像サイズやビットレートを指定することも可能。番組を予約する際には、用途に応じてこれらのなかから選択できる。

録画映像をシームレスにDVDへダビング

 録画した番組は、内蔵のDVDスーパーマルチドライブを使ってDVDビデオとして保存することもできる。付属のオーサリングソフトで、オリジナルメニュー付きのDVDビデオを作成するのもいいが、録画番組データの書き込みなら、SmartVisionからのエクスポート機能を利用するのが便利だ。

 SmartVisionで録画した番組を選択してエクスポートボタンをクリックし、現れた選択メニュー画面で「DVD直接書き込み」を選ぶと、「Ulead DVD MovieWriter」 が起動し、ワンクリックで書き込みを開始できる。

SmartVisionのエクスポートメニュー画面

 なお、SmartVisionでは、エクスポートメニュー画面から選択して、録画した番組データ(MPEGファイル)を分割したり、WMV形式への変換することも可能。録画番組をPocket PC用の形式に変換して、外出先などでチェックするといった使い方もできる。

 DVDスーパーマルチドライブは、DVD-RAM、DVD+R/-Rの各メディアへの記録をサポートし、書き込み速度は、DVD-R最大4倍速、DVD+R最大2.4倍速に対応する。添付ソフト「SmartHobby」を使って、ビデオ機器からの映像をDVDへダイレクトキャプチャすることもできる。

「DVD直接書き込み」を選ぶと「Ulead DVD MovieWriter」の最終画面が起動するので、あとは書き込み開始ボタンをクリックすればOKだ

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