まだまだ不透明なPCI Express対応ハイエンドグラフィックスカードの展望ITmedia PCUPdate Weekly Access Top10

» 2004年08月31日 20時34分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 久々にグラフィックスカードのレビュー記事が上位にランクインして「ひと安心」するパーツ担当記者だが、PCI Express X16対応として初めて出荷されたハイエンドGPU「RADEON X800XT」を搭載した製品とあって、ユーザーの注目を集めたようだ。

 「3DMark03のScore値を少しでも上げる」ことに、資金と時間を費やしている「ハイエンドグラフィックスカード命」ユーザーにとって、PCI Express対応プラットフォームに移行するか否かは実に悩ましい問題である。

 これさき、最高クロックのCPUを入手できるのはLGA775対応のPentium 4であるのだが、最強タッグを作るために大事なもう一方のグラフィックスカードは、夏も終わるというのにようやくRADEON X800XTが少量登場したのみ。今年の春に「ATIは全面的にPCI Expressネイティブ製品を投入する」と張り切っていたはずだが、AGP対応製品が先行したハイエンドGPUは「市場への供給がとっても遅れているようだ」(パーツベンダー関係者談)

 今年初めは「PCI Expressへのネイティブ対応は時期尚早」という姿勢を打ち出していたNVIDIAだが、NV45の説明の中で「これから登場するGeForce 6シリーズはすべてPCI Expressに対応させる」と述べるなど、ここに来て「We LOVE PCI Express」というそぶりを見せ始めている。そのとき示したロードマップにAGP対応のGeForce 6シリーズが存在していなかったのは、PCI Expressに対するNVIDAの想いの変わりようを示していたように思える。

 ところが、先日発表されたNV43こと、GeForce 6600ファミリーがPCI Expressネイティブ対応となって「NVIDIAもPCI Expressに本腰を入れ始めたか?」と思いきや、「HSIを実装したAGP対応バージョンもありえる」と、依然として腰が定まらない様子。

 先日のSLI国内デモで動作していた「期待のNV45」も、パーツベンダーの多くは「まずはGeFore 6600。その次にGeForce 6600GT。NV45はその次にするつもりだけど、どうにもこうにも、むにゃむにゃむにゃ」と先の見えないことおびただしい。

 次から次へと登場するPCI Express対応製品を見ていると、PCI Expressへの移行は今年中にも「完遂」しそうな勢いだが、パーツショップの声を集めてみると依然として「Intel 875P/865マザーとAGPグラフィックスカードの売り上げが圧倒」という。

 「もう少しするとFSB1066MHzなんて話も聞こえてきそうだし、いやはやまったく、どうしようかね」と、パワーユーザーとショップとパーツベンダーの悩みは、もうしばらく尽きそうにないようだ。

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