「オートクリーン」を実行しただけでもかなりの高速化を実現できたが、「マニュアルクリーン」では「オートクリーン」には含まれていなかった各種設定やサービスについても個別に見直すことができる。
例えば、「アクティブデスクトップの無効化」といった表示関連の設定を変更したり、「Alerter」(システム管理者が警告を通知するサービス)などの不要なサービスをさらに停止させれば、購入当時のPC以上にパフォーマンスを高めることも可能だ。
「高度なクリーン」では、本来ならレジストリ操作を要とする高度なシステム設定やファイル設定が簡単に行える。
特に、レジストリカスタマイズのところでも解説した「カーネルを常に物理メモリに配置」は、メモリが十分に積まれているPCではパフォーマンス改善効果が高いので、最適化しておくべきだろう。
ほかにも、時計サーバーとの同期を停止したり、検索の際にZIPやCABなどの書庫ファイルの中身を検索させないようにすることもできる。PCの高速化をひたすら追求したい場合には、このあたりも最適化しておくとよい。
DiskX Toolsでクリーンアップとチューンアップを行った筆者のPCは、最終的なパフォーマンススコアが3172ポイントに達した。購入当時の快適さを取り戻したばかりか、それを上回る成果をあげたことに、筆者はすっかりこのソフトが気に入ってしまったほど。何よりも、自分でレジストリの操作やサービスの停止といったリスクを負うことなく、安全・確実・簡単にパフォーマンスを向上できる点が優れている。
DiskX Toolsには、ほかにも「パーフェクトクリーナー」「インターネットクリーナー」といった機能を備えており、重要なデータをHDD上から完全に抹消したり、インターネット接続中にダウンロードされたActiveXを監視するなど、セキュリティやプライバシー保護対策にも効果を発揮する。
また、「アプリケーション アンインストーラー」を利用すれば、インストールしたアプリケーションが加えたレジストリ情報やDLL情報を含めてきっちりと削除してくれるので、ファイルクリーナーやレジストリクリーナーと併せて利用すれば、より詳細にPCの状況が分かるようになるし、アプリケーションをアンインストールするときにも、完全に対応してくれるはずだ。
自分のPC環境は自分で守りたいもの。アンチウィルスソフトは一般ユーザーの間でも標準的な存在になったが、これからはPCのメンテナンス用にクリーナーソフトも一家に1本備えておきたいものだ。
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